先生からの提案 ・・・’18.8.29のこと。
↓前回です。ひよ爺親方さんときーちゃんのブログに出会い、ようやく”胃ろう”を決心します。
嘔吐・・・オロオロ(泣)
今日も朝からひよりは口を ”くちゃくちゃ”させている。心配していると嘔吐(!)。白い胃液を吐いている。吐き気はありそうでも、このところ吐く事は無かったので、久しぶりの嘔吐にオロオロして落ち込んでしまう。
ひよりが全身を波打たせて吐くところを見ると不憫でしかたがない。しんどよね...。代わってあげたい...。
ひよりは横になってグッタリと眠っている。時々場所を移動して横になる。移動する時は2mくらいずつ動く。移動しては休み、また移動しては休み...を繰り返して目的の場所まで移動する。だっこして連れて行ってあげたいけど、触ると口を "くちゃくちゃ" させて吐きそうになってしまう。私には見守ることしか出来ないんだよね。分かってる。
体調が悪いひよりを見ると がぜん”胃ろう”をやる気が増してくる。
昨夜、私の背中を押してくれたブログをもう一度読み返し、”胃ろう”についての質問をするべく早速 病院に電話をした。先生にちゃんと聞いてみよう。そして ちゃんと受け止めよう。
質問の回答
電話では①~⑤の質問をし、回答をもらった。先生はいつものように快く質問に応じてくれた。
①”胃ろう”を前向きに考えようと思う。強制給餌も頑張っているが、”胃ろう”の方がいい?
<回答>強制給餌で1日に必要な栄養を充分取れればいいけど それは難しい。”胃ろう”なら充分なゴハンを食べられるだけではなく、薬のコントロールも簡単に出来るし、苦い薬を吐き出してしまうことも無くなる。強制給餌よりも断然おすすめ。ひよりちゃんの状態を聞いていると、もう”胃ろう”をしてもいい段階だと思う。
②”胃ろう”をしたら傷口はどうなるの?
<回答>傷口はすぐに塞がってチューブも安定するし、痛くはないよ。傷口が塞がるまで(1週間くらい)はエリザベスカラーだけどね。
③食べられるようになったら"胃ろう"はすぐに外せる?
<回答>しばらく様子をみて、ひよりちゃんが自分で食べられるようになったら、その後 外せるかどうか検討していくよ。外す時はまたよく相談して慎重に決めよう。外した後の穴(傷口)は簡単に塞がるから心配しないで。
④”胃ろう”の設置は全身麻酔。ひよりは痩せてしまって体重も3kgちょっと。ひよりの体力は大丈夫?
<回答>前回の血液検査でも内臓の数値に異常はないし、麻酔に耐えられないという心配は無いと思う。それに、体重3kgは通常体形だよ(笑)。ひよりちゃんは元々5キロ近くあって急に痩せてしまったから、飼い主さんにとってはガリガリに見えるよね。絶対大丈夫とは言えないのが麻酔なんだけど、でも体重がそれだけあれば充分麻酔できるよ。
何かの拍子にチューブが抜けてしまうんじゃないか とか、嘔吐したらチューブが出てきてしまうんじゃないか とか、質問事項が後から後から出てきて止まらないので、細かい事は設置した時に教えて下さることとなった。
先生からの提案・・・バリウム検査
そして先生はひよりのために提案をしてくれた。
「ひよりちゃんは元々ストレスに弱いし、今の状況を考えても これ以上ストレスで体力を使わせたくない。”胃ろう”のチューブを設置する時は全身麻酔で行うから、せっかくなら麻酔がかかっている間にバリウム検査もしたいと思うんだけど、どうでしょう?
通常、バリウム検査は1日がかりで、猫ちゃんにバリウムを飲んでもらって無麻酔(時には軽い麻酔)で行います。そして、数時間おきにレントゲンを撮り 胃腸内のバリウムの動きを見ていくんです。だけど、ビビリのひよりちゃんにはそれが大きな負担になり、体力も使ってしまうと思う。だから、時間を追ってレントゲンを撮る方法はとらずに、バリウムが肛門まで行くかどうかだけ見たいと思うんだけど、どうですか?」
とのこと。
つまり、胃や腸の途中の画像は見ずに、肛門までバリウムが流れていっていることだけ確認して、腸の途中で何かが詰まって塞がっているという可能性を まずは消しておきたい、とのこと。
私はそれに賛成した。先生は ひよりの性格を理解して下さり、いろいろ考えてくれていたようだ。本当にありがたく、いい先生に看てもらっていることに感謝した。
金曜の午後は病院が休診で、先生はその休診の時間をひよりのために使うことが出来ると言って下さり、あさって31日(金)の午後、胃ろう設置とバリウム検査をすることとなった。
バタバタとバリウム検査も決まり、少し(飼い主が)パニクり気味。
ひよりを見ると、何も知らずに眠っている。また、嫌がるこの子をキャリーに入れて病院に連れていき、この子の了解も取らずに お腹に穴をあけちゃうんだなと思うと、ごめんねという気持ちでいっぱいになる。
でも しっかりしなくちゃ。これでちゃんと検査をして、"胃ろう"も設置しすれば、あとは元気になっていくだけだよね!
全身麻酔や、検査の結果や、これからの"胃ろう"管理など不安だらけだけど・・・ひよりと一緒に頑張っていこう。しっかりしろ、私!
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【後記】
"胃ろう"の決意をしたものの、やっぱりこの時は不安で不安で たまりませんでした。検査で良くない結果が出たらどうしよう とか、”胃ろう”の管理なんて本当に私に出来るのか とか...どうしても後ろ向きな思考になってしまい、いっぱいいっぱいでした。
”胃ろう”の設置後はしばらくエリザベスカラーだというので、ひよりのストレスが軽いものになるよう 手作りのエリザベスカラーを考えたりして、不安な思考を遠ざけるのに必死になっていました。
この時、前向きな考え方が出来なかったのは「虫が知らせた」からなのでしょうか。
結局・・・この8/31の検査で がんが見つかることになります。
(’18.11.30)
”胃ろう” を決意させてくれたもの ・・・’18.8.28のこと。
↓前回です。強制給餌に罪悪感を感じながらも”胃ろう”も受け入れられずにいます。
”くちゃくちゃ” がやって来た
恐れていた "くちゃくちゃ" が またやって来てしまった。
ここのところ吐き気は無かったのに、ひよりは午前中 調子が悪そうで、口を”くちゃくちゃ”させている。口にどんどんヨダレがたまってしまうようで、何度もくちゃくちゃゴクンと吐き気をガマンしている・・・。
やっぱり”くちゃくちゃ”を見ると一気に不安な気持ちに襲われる。
強制給餌なんて体調が良いからできる話。やっぱり "胃ろう" には敵わないかもしれない。
きちんと先生に話を聞いて、”胃ろう” のことも考えていかなくちゃいけないかな。
でも、”胃ろう” になったらもう後戻り出来ないんじゃないの?また自分の口から食べられるようになるのかな?もう不安で不安でたまらない。
先生に話を聞いて納得いくまで質問すればいいことだけど、先生はとても簡単なことのように言うから、どうしても気持ちが置いて行かれる。そんな簡単なことなのかな?色々悪い方に考えてしまう。。。
調べても調べても・・・
例のごとく、ネットで "胃ろう" を調べまくる。不安な気持ちをなんとかしたい。
調べてみると・・・闘病中の猫さんがどんどん食べられなくなっていき、もう口から食べるのは無理だね・・・という流れで"胃ろう"になっていく、といったものが多い印象。
前向きな印象で書かれているものだと・・・
「猫ちゃんに苦痛はないから大丈夫。」とか、(心の声:苦痛はないけど一生続くってこと?)
「チューブは1年ごとに交換するけど、交換の時は麻酔はしなくていいんです。」とか・・・。(交換しながら何年も続けるの?)
で、悪い印象の情報は・・・
「延命にすぎない」なんていうものも。(・・・・・。)
うーん・・・「"胃ろう" をやったけど、今は外して元気に自分で食べてるよ!」みたいな話ってないんだろうか。。。
ひより、一生 "胃ろう" で生きていくことになったらどうしよう。
たまらない気持ちになり泣けてくる。
背中を押してくれたもの
そんな時、あるブログが目に留まる。猫さんの"胃ろう" の話だ。。。一気に読んだ。
ああ、これ・・・なんだか求めていたものにたどり着いた気がする!
↓私を救ってくれたのがコチラ。
「寝たきりでも末期でもございません」って書いてある!
「一時的に栄養を補給することもある」って書いてある!
「普通に日常生活を送れる」って書いてある!
「走り回ることもできる」って書いてある!
「オロオロ無用」って書いていある!
繰り返し、繰り返し 読んだ。何度も読んでいるうちに落ち着いてきた。
"胃ろう" になったら、毎日何をするのかという事も書いてくれている。
そうか、薬も一緒に入れられるんだね。
”胃ろう”になってもダッシュ出来るんだね。
食べられるようになったら”胃ろう”をやめられるんだね。
記事の中に添付してあった別のサイトも、とても参考になった。
うん。これなら私とひよりにも頑張れるかも知れない。
明日、先生に”胃ろう”についてきちんと聞いてみよう。先生の説明にも ちゃんとついて行ける自信が出てきた。
早速、先生への質問事項をまとめることにした。
ひより、私も頑張るから一緒に頑張ろうね。しっかり栄養をとって早く元気になろうね。
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【後記】
この時、私の背中を押してくれたのは、以前 下記の記事で紹介させていただいた、ひよ爺親方さん(id:chakibineo0316 )のブログでした。
こうしてようやく私は、ひよりの”胃ろう”を決意します。”胃ろう”に関しては、周囲の人たちの賛成意見が少なかったこともあり、決意するまで本当に時間がかかってしまいました。この時はまだ、まさか ひよりが『がん』であるとは思っていなかったので、”胃ろう”がどうしても大袈裟に思えてしまっていたのです。(夫も周囲も、ちょっと体調をこじらせて膀胱炎も併発した くらいに思っていました。)
スロースターターの私はいつでも決断が遅くて、その分ひよりにしわ寄せが行きました。もっと早く決断できれば、ひよりにとってツライ強制給餌もしなくて済んだはずです・・・。
(’18.11.27)
強制給餌の罪悪感 ・・・'18.8.26~27のこと。
久しぶりのうんちは・・・下痢
8/26、22:00頃 ひよりがトイレに起きる。おしっこかと思ったらうんちの体勢。8/17以来のうんちだ。一週間以上うんちが出なかったことになる。食べてないから当たり前か・・・。
うんちが終わったようなので見に行ってみると、下痢をしている(!)。茶色の水のような下痢が2滴くらい。そしてすぐに2回目のトイレ。今度は4~5滴。水下痢に血が混ざっている(!)。慣れない療法食で血便が出てしまったのかな。ひよりはトイレの近くに箱座りでうずくまる。お腹がいたいの?強制給餌がいけなかったんだ。食べられたと思って喜んでいたけど、下痢をさせたら意味が無いよね。ごめんね・・・。
10分くらいするとまたトイレ。
今度はマヨネーズくらいの軟らかさ。太さは鉛筆くらいでちょっと細めだけど、形のあるうんちが出た。ということは、先生が話してくれたみたいに異物の誤飲によって腸が塞がっているという事は無さそう?
その点は少し救われた気持ちになる。
トイレが終わると ひよりはテンション低めでクローゼットへ。今夜はクローゼットで寝るのかな。おやすみ、ひより。今日は吐き気はないようだから、薬(セレニア)はお休みしようね。
イヤイヤをしながらも、ひよりは頑張って食べてくれたのに、結局 下痢をさせてしまった。私の判断は間違っていたのかな。
強制給餌は、ひよりにとって良いことをしている気持ちになれなくて、罪悪感でいっぱいの私がいる。
”胃ろう”ってどうなの??
8/27、起床するとひよりはクローゼットにいる。
横になって元気が無いようす。下痢の後はトイレに入った形跡も、もちろんゴハンを食べた形跡もない。夜の間ずっとここにいたのかな。お水をもって行ってみると ちゃんと飲んでくれて安心する。でも、相変わらず ゴハンは自分から食べようとしない・・・。
強制給餌はどうしても ひよりの嫌がることを無理やりしている感があって、前向きに頑張れない。そうなると、先生にすすめられた”胃ろう”のことが現実味を帯びてくる。
ただただ不安に思っているばかりでは何も解決しないので、ネットで "胃ろう" を調べてみることに。
調べてみると獣医師の方の記述が出てくる。『”胃ろう" や "食道ろう" は、食べられない犬や猫には一般的に行われる処置です。』と書いてある。
うーん…獣医の先生にとっては ”一般的” でも、私たちにとっては違うよね?食べないからって「はい、やりましょう」ってやることじゃないよね??だって、お腹に穴を開けるんだし、全身麻酔だし。
いっこうに不安は消えない。
「だって、このお腹に穴を開けるんだよ??」
マタタビを試す
13:50頃、ひよりの好きなウェットフードのシーバを与えてみる。今日は少しマタタビを入れてみた。少しでもゴハンに興味を持ってもらえるように。興味はあるようすだったが、ひと舐めして終了。やっぱり自分からは食べない。今日も強制給餌かなぁ。ゆうべ下痢をしたから やりたくないなぁ。
17:30頃、子猫用ミルクをスポイト1本分準備。ひよりの奥歯にスポイトの先を噛ませて、むせないようにゆっくり飲ませる。ほとんどこぼしたけれど、少しは飲みこめたかな。
再度マタタビ入りシーバ。今度はマタタビを少し多めに入れてみた。匂いを嗅いでちょっと興味があるようす。少し舌を当てて舐めたようだが、すぐにやめてしまう。それどころか、マタタビに反応してシーバスープに後頭部から倒れこむ。そのまま ゴロンゴロンねりねりを始めてしまう。首のあたりがシーバスープでベタベタに。マタタビは失敗だったな。。。
でも、食べ物の匂いを嗅いだりして少しは興味があるようだ。今日も吐き気が無いのが救い。
ならば、食べさせなくちゃ
重い気持ちを奮い立たせて強制給餌の準備をする。吐き気が無いなら食べさせなくちゃ。
昨日、下痢に血が混じっていたので、療法食以外にもいつものカリカリを3割くらい混ぜることにした。いつか先生が言っていた ”初めての食べ物” で血便が出た可能性があるからだ。
↓血便が出た時のはなしはこちら。
さっき、マタタビには反応してくれたので、マタタビの匂いをかがせながら強制給餌をしてみる。相変わらずひよりはイヤイヤしっぱなしだが、昨日よりはこぼす量が減ったような気がする。
でも、昨日は吐き止め薬のセレニアを休んだので、そろそろ吐き気が出てきてしまうんじゃないかと心配になる。今夜はちゃんと飲ませないと。
吐き気も無く強制給餌ができていればいいけど、いつ吐き気が襲ってくるかわからない。そうなったら強制給餌は無理。
強制給餌の罪悪感と 吐き気が襲ってくるかもしれない不安…。もうやっぱり ”胃ろう” しかないのかな…。
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【後記】
結局『強制給餌を頑張る』という決心は、私の自己満足に過ぎなかったんだと思います。ただ "胃ろう" が怖くて逃げたかっただけでした。私の自己満足のせいで、ひよりをたくさん苦しめてしまいました。
ひとつお詫びがあります(^-^; 初心者ブロガーあるある かもしれませんが、『ブックマーク』にコメントが書かれていることに初めて気づきました。コメントして下さった方々、長い間スルーですみませんでした(>_<) あたたかいコメントが心に沁みて涙が出ます。ありがとうございます。
ブックマークなるものの存在には うすうす感付いてはいたのですが、そこにコメントが書きこめるシステムだったとは。そして、未だにブックマークとは何ぞや??とハテナマークいっぱいです。。。
ブックマークって、コメントに返信したりはできないのですかね?スターを付けるだけですかね?勉強せねば。
(’18.11.24)
血液検査の結果 ・・・’18.8.26のこと。
↓前回です。先生に、胃に穴を開けてチューブを入れる”胃ろう”を提案されましたが全く受け入れられず、強制給餌を頑張ろうと決意します。
今日の体調は?
ゆうべは、先生に提案された ”胃ろう” のことが頭をぐるぐる巡って、あまり眠れなかった。
ひよりはリビングで夜を過ごした様子。私が起きると入れ替わりで寝室の隣のクローゼットに行ってしまう。今日も避けられている?具合が悪いのかな。
具合が悪いと強制給餌はできないから、”胃ろう”のことがどうしても頭をチラつく・・・。
おそるおそる「ひよちゃん」と声をかけてみる。口の”くちゃくちゃ”はなかった。セーフ。吐き気は見られない。体調は悪くない感じ?
先生からの電話
そんなことを考えていると電話が鳴った。出てみると先生からだった。血液検査の結果だと分かり にわかに緊張する。
「とくに異常は無いんだよねー。」結論から言ってくれて拍子抜け。
「まあ、少し基準から外れている項目もあるけど、嘔吐が止まらない程の数値じゃないし…。」とのこと。
じゃあ、やっぱり本当にただの膀胱炎??
先生は「あとは、バリウム検査をして他の病気の可能性を消していきたいね。」とおっしゃり、私は検討することにして電話を切った。
”ただの膀胱炎”かどうか、他にも検査をしなければ分からないそうだ。バリウム検査は一日掛かりで、お腹に入ったバリウムの動きを追って数時間おきにレントゲンを撮らなければならず、ストレスに弱いひよりにはキツい検査だ、と先生はおっしゃった。
次から次へと課題が出され、気持ちが追いついて行かない・・・。
よし、強制給餌をしよう
掃除機がけや洗濯が終わって静かになると、ひよりがクローゼットから出てきてリビングで横になる。体調よさそう。良かった。
11:00頃、吐き気も無いようなのでごはんを出してみる。相変わらず顔をそむけて自分からは食べようとしない。
ならば、強制給餌をしよう。ロイヤルカナンの療法食ペーストを準備する。すり鉢でカリカリを細かく砕き、ぬるま湯を入れて練る。
今日はせっかくリビングでゆっくり寝ているのに、ひよりを起こすのは胸が痛む。ひよりは気配を感じ取り逃げようとするが、すぐにつかまった。
指に療法食ペーストを取り「ごめんね」と謝りながら、ひよりの口をこじ開けて上あご辺りに塗り付ける。ひよりはイヤイヤをしてなんとか逃れようとする・・・。
努力の甲斐あって、昨日よりは食べてくれたようだ。頑張ったね、ひより。いい子だったね。
その後、自分から食べてくれないかと、ちゅーるをあげてみると、舐める様子で舌を出す。でもほんの少し舌を当てる程度で結局食べない。なんで?
夕方16:00頃、ひよりの様子を見に行くとスヤスヤ眠っている。またご飯を食べさせたかったが起こすのがかわいそうで、迷った末ご飯は後にすることに。
今日は体調がいいためか、ゆっくり眠れているようだ。
シリンジを使ってみる
18:00頃、ロイヤルカナン療法食ペーストを準備する。せっかくなら栄養たっぷりな方がいいと思い、ぬるま湯だけではなく子猫用ミルクも使ってペーストにしてみることを思いつく。
不味いかなぁ。でも、どうせ嫌がるんだったら不味くても栄養がある方がいいよね。
ミルクを入れて少しゆるめにペーストを作って、今回はシリンジであげてみることにする。シリンジは、強制給餌をネットで調べまくった時に見つけたものを買ってあったので使ってみることに。
↓私が買ったものはコレ
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シリンジは慣れていないので、歯茎に傷を付けてしまうのではないかとビビリながら使った。でも、シリンジの先を奥歯で噛ませてしまえば、ひよりは口を閉じることが出来ないので、ちゃんと口の奥の方にペーストを流し込むことが出来たようだ。それでもひよりのイヤイヤは変わらないけど・・・。
シリンジという器具を使っている分、こっちが卑怯な手(?)を使っている気がしてヘコんでしまう。。それに、水分が多めだと量も多くなってしまうので、強制給餌の時間が長くなる。ごめんね。ひより。。。
さっきよりはたくさん食べることが出来た!いっぱい褒めて、褒めて、褒めて、いっぱいブラシもした。吐き気が襲ってくることもなく、ひよりは爆睡。
今日は強制給餌をけっこう頑張れた。ひよりもすごく頑張ってくれた。今日みたいな体調が続いて、いっぱいご飯も食べて早く体力が戻ればいい。
****************************
【後記】
強制給餌のやり方はネットでたくさん調べました。動画もたくさん見ました。
動画の猫さんたちは、強制給餌をされて 嫌々ながらも ちゃんとモグモグゴクンと食べていました。食べたくは無さそうだけど、口に入れられるから仕方なく食べるという印象。
それとは違って ひよりは、毎回イヤイヤをして首を振って口から食べ物を飛ばし、狭いクローゼットから逃れようと戸を手で開けようとし、手も足も、体全部を使って全力で拒んでいました。強制給餌が終わるとひよりも私もグッタリで、食べたごはんのカロリーよりも、抵抗して使ってしまったカロリーの方が多いんじゃないかと思う程でした。
強制給餌がひよりに負担をかけるなら、もしかして”胃ろう”の方がいいんじゃないか。だんだん気持ちが傾いてきて、この後、私は”胃ろう”についても知識を得ようと猛然と調べ始めます。
(’18.11.22)
【番外編】誤飲のはなし②・・・先生が出会った患者さんのこと。
こんにちは。ちゃとらです。
読みやすくシュッとまとめることが出来ない このド素人ブログを、毎回読んでくださりありがとうございます。
今回も【番外編】として、前回の『誤飲』の話の続きをお送りします。
ひよりの主治医の先生が実際に診察された、誤飲患者のワンコさんのお話を2つ紹介しようと思います。
丸飲みしたものは・・・
まずは、サードオピニオンで受診されたワンコさんのお話。
嘔吐と食欲不振を訴えて来院された中型犬さん。先にかかりつけの病院を受診し血液検査やレントゲンなど、様々な検査を受けていました。ですが異常が見当たらず、吐き止めや胃薬を処方されて様子を見ていたそう。薬を飲ませても食欲不振と嘔吐は改善せず、セカンドオピニオンで別の病院も受診したそうです。でも、その病院でも吐き止めと胃薬を出されるのみ。
日に日に痩せていくワンコさんが心配で、ワラをもすがる思いで先生のところへやって来たといいます。
先生はすぐに誤飲の可能性を疑い、試験開腹を提案されました。飼い主さんも了承し、お腹を開けてみたところ、出てきたのは・・・
『トウモロコシの芯』
だったそうです。
胃の出口にトウモロコシの芯がスッポリ詰まって腸を塞いでいました。無事に芯を取り出して、ワンコさんは回復。
トウモロコシの芯などはレントゲンに映らないから、なかなか診断が難しいんだよ、とのことでした。(他にも糸やゴムなんかも映らないのだそう。)
トウモロコシはついつい芯ごと与えがちだけど、先生いわく「キケンだから絶対やめてね。ワンちゃんだけでなく猫ちゃんもね。」とのこと。私もひよりにトウモロコシを芯ごと与えた事があったので、大大大反省したのでした。
糸がもたらした悲劇
おしりから糸が出ていたワンコさんの話。
ある日、飼い主さんがふと気づくと、ワンコさんのおしりから糸が出ていたそう。
抜いてあげようと思い、つまんで引っ張ってみたところ ワンコさんが痛がるので、これは ひと思いに抜いてあげないと 逆にかわいそうだと飼い主さんは判断。もう一度 糸をつまんで今度は力いっぱい引っ張ったそうです。すると、ワンコさんは「ギャン!!」とひと声大きな声をあげてぐったりしてしまいました。慌てた飼い主さんは病院へと駆け込みます。
緊急で開腹手術が行われましたが、残念ながら すでにワンコさんは助けられない状態だったそうです。
ワンコさんの命を奪ったものの正体は『釣り糸』でした。お魚の匂いが付いていたのでしょうか。散歩中に釣り糸を食べてしまったらしいワンコさん。糸の端が歯に絡まり、もう一方の端がお尻から出ていたというのです。ずいぶん長い糸を飲んでしまっていたのですね。
糸は腸の中でピンと張った状態で、一部 腸と絡まりながら、おしりまで到達していたそうです。驚きですよね。それを力いっぱい引っ張ってしまったので、ピンと張った糸によって腸が破れ、命を落としてしまったのだそうです。
知らないってコワイこと
先生のお話は、ひよりの身に起こっていても不思議ではない話ばかりで、今まで知らずに過ごしていたことが怖くなりました。私だって ひよりのお尻から糸が出ていたら抜こうとすると思います。先程の、命を落としてしまったワンコさんの飼い主さんは、どんなに心を痛め、ご自身を責めただろうと思うと たまらない気持ちになります。
「もし お尻から糸が出ていたら絶対に抜こうとせず、1~2日様子を見てウンチと一緒に出て来るのを待ち、もし出て来なければ病院へ」が正解、とのこと。
誤飲トラブルは決して少なくないそうです。飼い主さんの心がけ次第で減らせる事故なので注意して見てあげてね。と先生はおっしゃっていました。
誤飲がこんなに怖いことだとは露知らず、ひよりにはトウモロコシも食べさせていたし、私の不注意で糸も飲みこんでいて・・・よく今まで何も事故が無かったなと、今更ですが...(;゚Д゚)); です。。。
↓よく見ると右手に何かオレンジ色のものを持ってますよね。飲みこまなくてヨカッタ・・・
許される時が来るならば、またいつか猫さんと暮らす日のために、先生から聞いたお話は全て頭に叩き込み、釣り糸で命を落としてしまったワンコさんのことも大切に大切に心にしまって、更に勉強を重ねていかなければ、と堅く心に誓うポンコツ飼い主なのです。
脱・ポンコツ。
さて、控えめに脱ポンコツ宣言をしたところで、そろそろ今日のブログは終わろうと思います。今回もまあまあの長さになってしまいましたが...(^-^; ゴメンナサイ
ひよりの闘病記は まだまだ続きます。よろしければ拙い文章のこのブログ、お時間の許す限り 今後もお付き合いいただけると嬉しいです。
今日も最後まで読んで下さり、ありがとうございました!
【番外編】誤飲のはなし①・・・先生が教えてくれたこと。
いつもありがとうございます。
こんにちは。ちゃとらです。
私(人間)のニックネームが "ちゃとら" で、猫の名前が "ひより" という、ちょっと混乱してしまいそうなこのブログを いつも読んで下さりありがとうございます!
さて、今日はいつもの日記風のブログはお休みして【番外編】としてお送りしたいと思います。
私は ひよりが病気になってから、ひより抜きで しょっちゅう病院へ行っていました。そこで先生にお聞きするお話はとても参考になる事が多く、たくさん勉強させていただくとともに、自分の無知さ加減も思い知らされました。
猫さんの病気に腎不全が多いことも、皮下輸液がどんなものかということも、”強制給餌” という言葉も、猫さんにも ”胃ろう” があることも・・・ひよりが病気になるまでは何も知らずに過ごしていたのです。とんでもなく”意識低い系”の飼い主でした。
その中でも『誤飲』については(私の無知もあり)とても衝撃を受けるものでした。私自身のための備忘録としても、先生にお聞きしたお話をここに残しておきたいと思います。よろしければお付き合い下さい。
誤飲を疑う時
8/25の通院の際に、ひよりの吐き気について相談したところ、先生は誤飲の可能性について話してくれました。
ひよりの場合、セレニア(吐き止め薬)を飲んでも 吐き気のサインである 口の”くちゃくちゃ”が始まってしまうことも多く、私はとても心配していました。先生にそれを相談すると、セレニアを飲ませても嘔吐してしまう場合は「腸に何かが詰まっていて、物理的に食べたものが戻ってきてしまう事が考えられる」と教えて下さいました。食欲はあるのに食べると戻してしまう、水を飲んだだけでも戻してしまうなどの場合は、何か異物を誤って飲み込んでいて(または毛玉が詰まっていることも。これは毛球症といい、今回の誤飲とはまた別のお話)それが腸に詰まっている可能性が高いとか。
ひよりは、子猫の頃から親指くらいの大きさの小さなネズミのおもちゃが大好きで、散々遊んだ後でそれを食べようとすることがあったので、誤飲の可能性はおおいに考えられる事でした。
↓ひよりの大好きなネズミのおもちゃ。誤って飲み込んでしまうとコワイことになります。。。
身近に起こる怖い誤飲
猫さんだと、おもちゃの誤飲、そして糸(ひも)の誤飲がとても多いそうです。
◆おもちゃの誤飲
一般的に売られているおもちゃは、本物の鳥の羽が付いていたり、本物の毛皮で作られていたり、猫さんの狩猟本能を駆り立てるものが多いですよね。猫さんは狩りをする体(テイ)で一心不乱に遊ぶのですが、ひとしきり遊んだ後に捕獲した獲物(おもちゃ)を食べようとすることも多く、この時に丸飲みしてしまうことがあるのだそう。
丸飲みしたおもちゃは胃酸で消化できないので、未消化のまま腸に移動しようとして腸の入口を塞いでしまいます。(または腸の途中でひっかかってしまうことも。)こうなると その後何を食べても食べ物は腸に流れていくことができず、”食べては吐く”を繰り返すことになります。
このお話をうかがった後に猫用おもちゃ売り場へ行ってみると、なんと危険な物が多いことか!おもちゃで遊んでいる時はもちろん、遊んだ後も無くなっているおもちゃが無いかどうか きちんと注意して管理しないとコワイですね。
◆糸(ひも)の誤飲
糸(ひも)状の物の誤飲は おもちゃの誤飲に比べて更に怖いそうです!
猫さんは何かを見つけると ふんふんして臭いを確かめた後に、ペロッと舐めることがありますよね。ひよりも よく糸くずやホコリをペロッと舐めることがありました。糸は飲んでしまってもウンチと一緒に出てきそうなので、私はあまり心配していなかったのですが・・・
何年か前、ひよりが口を気にしているので見てみると 糸を食べていて、引っ張ってみたら ズルズルと結構な長さの糸が出てきたことがありました。
実はこれ、かなりコワイことだったんですね!(無知...)
糸などはペロッと舐めた時に口に入り、猫さんはペッペッと出すことが出来ないので 仕方なく飲み込むことになります。そのままウンチとして出てくれる場合はいいのですが、そうでない場合、糸は曲がりくねった腸に絡まります(先生は「腸に刺さる」と表現していました)。腸に刺さった糸は自然に抜けることは ほとんど無く、手術で取り除かなければなりません。
腸に糸が刺さると、腸は異物(糸)をなんとか排出しようとして蠕動運動を活発に繰り返すうち、どんどん糸を絡めていってしまいます。ちょうど巾着袋の口をキュッと閉めた時のように縮こまってしまうのだそうです(先生はアコーディオン状と言ってたかな?)。糸は自然には取れないので放っておけば腸が壊死して死に至ります。手術で取り出すにしても、縮こまった腸は元に戻ることは無いので、縮こまった部分は全て取り除くしかありません。縮んでいる分かなりの長さの腸を切除しなければならず、手術もとても難しく命にもかかわるそうです。
ひよりの口からズルズルと糸を引っ張り出した時の事を思い出して、お話を聞きながら全身がゾワゾワーッとしてしまいました。。。
この季節、編み物をされる方も多いですよね。そして猫さんは毛糸で遊びがち。しっかり管理しないと怖いんだな・・・ということを今更ですがようやく学んだポンコツ飼い主。ホント安定のポンコツぶりです。
少し長くなってしまいました。。。いつも長いブログにお付き合いいただきありがとうございます。続いてのお話は・・・と続けたいところですが、そろそろ読み疲れていらっしゃるかと思いますので、つづきは次回にしたいと思います。
次回の【番外編】は、実際に先生が診察されたワンコさんの誤飲のお話です。
次は短めに まとめます。必ず、きっと、たぶん…
最後までお読みいただきありがとうございました!
(’18.11.17)
「チューブをいれようか」 ・・・’18.8.25のこと。
前回↓の続きです。ようやく強制給餌を受け入れ、これから頑張ろうと決意したところです。
悪夢がよみがえる
昨日は強制給餌で少し食べてくれたので、今日から少しづつ量を増やせればいい。
ひよりは朝からクローゼットの中で横になっている。一緒に起床しようと声をかけたが、具合が悪そうに口を "くちゃくちゃ"。
よく見るとヨダレを垂らしている(!)。このところ毎日吐き止め薬(セレニア)を夫と二人で協力して飲ませているし、吐き気はありそうでも 嘔吐まではしない日が続いて安心していたけれど、ヨダレを垂らしているということは かなり吐き気がある?!私は、いつか見たあの悪夢を思い出して心がザワついた。
↓いつか見た悪夢の話です。
ヨダレを拭いてあげるとひよりは顔をそむけて嫌がる。触ってほしくないんだね。そっとしておくしかない。
今日は薬をもらいに病院に行く予定。今日のヨダレのことなど質問事項をまとめて、ひよりを留守番させて病院に向かった。
先生の見解
質問事項は以下の①~⑤を用意し、先生から回答をもらった。
①セレニア(吐き止め薬)とファモチジン(胃酸止め薬)は長期間飲んでいるけど大丈夫?
<回答>出来ればセレニアは1日休んだ方がいい。今日吐き気があるなら飲ませていいけど、明日良くなっていたら休んでみよう。
②セレニアを飲んでも、口を”くちゃくちゃ”させている時がある。今日はヨダレを垂らしていた。セレニアは吐き気も止めるの?それとも止めるのは嘔吐だけ?
<回答>口の "くちゃくちゃ" やヨダレがあるということは、吐き気までは止められていない可能性があるね。本人(ひより)は、吐くまではいかないけど気持ち悪いなーと思ってるかも。完全に吐き気も止めたければセレニアを今の倍量 飲ませることになるけど、倍量だと連続して飲ませることができないんだよ。(例えば乗り物酔いを予防するために1回だけ飲ませるとか、そういう使い方しかできない。)
そうか・・・吐き気も止めてあげたいなぁ。
③膀胱炎のためのサプリメントは飲んでもいい?
<回答>サプリメントは飲んでいいよ。
④昨日強制給餌をやってみた。でも今日みたいに吐き気がある時はできない。どうしよう?
<回答>チューブをいれようか。そろそろ検討してみたら?
なるほど、セレニアは吐き気までは止めていない可能性があることも、1日休んだ方がいいこともよくわかった。サプリメントも買って飲ませてみよう。
でも・・・ひとつだけ、なんだか ゾワッとする回答があった。
「チューブ???」
何の事やら分からず、オウム返しで先生に聞き返すと、
「胃にチューブを通して、そのチューブからご飯を流し込んであげる方法だよ。”胃ろう”とか”食道ろう”とか聞いたことない?」
と、すごーく普通のことのように教えてくれた。
胃に穴を開ける?
い、いや、先生は平然と言うけれど、ひよりのお腹に穴をあけるってこと???
え?えー??えーー???そんなこと出来ないよ!?
お腹に穴って?手術をするの?傷口はどんなことになってるの?ひよりは痛くないの?ひよりは動けるの?ひよりは辛くないの?チューブから胃に直接ご飯を入れるの?口からはもう食べられないの?
いやいやいや・・・出来ないでしょーーー!
動揺が止まらない。
パニックで色んな事が頭をぐるぐる回り始めて言葉にならず、結局 何も質問できないまま、上の空で挨拶して病院を出てきてしまった。
帰り道、自転車をこぎながら、ひよりのお腹に穴を開けるくらいなら強制給餌を頑張ろう、と心に決めた。
戻ってくると、さっきより体調が良さそうなひよりがいる。良かった。
ひよりを見て、強制給餌を頑張ろうと再び決意する。でも今日はひよりの体調が不安でできそうにない。体調がいい日ばかりじゃないからなぁ・・・。
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【後記】
この日、先生から「胃ろう」をすすめられ、まだ全く現実として受け止められていない私は、自分の中で「胃ろう」を完全否定します。強制給餌もようやく受け入れつつある状態だったのに、新たな「胃ろう」モンダイは私にとっては話が大きすぎるように感じていました。
また上記の質問以外に、先日(8/20)受けた血液検査の結果が出ているかどうかも この日 先生にたずねています。まだ出ていないという回答だったのですが、その流れで軽く「今までの診察で考えられる大きな病気って何ですか?」と質問してみました。血液検査の結果が出る前に、膀胱炎以外の大きな病気の覚悟もしておきたかったんだと思います。先生の回答は「腎不全か がんですね。」でした。そう言われても私はまだ がん の可能性を考えていませんでした。「まさか、ウチの子は がんにはならない」そんな無意識の思い込みがあったのです。
('18.11.15)
<通院の覚え書き>
8/25 (飼い主のみ来院)
セレニア(吐き止め薬)8日分 ¥1,800-
ファモチジン(胃酸止め薬)8日分 ¥200-