【番外編】誤飲のはなし②・・・先生が出会った患者さんのこと。
こんにちは。ちゃとらです。
読みやすくシュッとまとめることが出来ない このド素人ブログを、毎回読んでくださりありがとうございます。
今回も【番外編】として、前回の『誤飲』の話の続きをお送りします。
ひよりの主治医の先生が実際に診察された、誤飲患者のワンコさんのお話を2つ紹介しようと思います。
丸飲みしたものは・・・
まずは、サードオピニオンで受診されたワンコさんのお話。
嘔吐と食欲不振を訴えて来院された中型犬さん。先にかかりつけの病院を受診し血液検査やレントゲンなど、様々な検査を受けていました。ですが異常が見当たらず、吐き止めや胃薬を処方されて様子を見ていたそう。薬を飲ませても食欲不振と嘔吐は改善せず、セカンドオピニオンで別の病院も受診したそうです。でも、その病院でも吐き止めと胃薬を出されるのみ。
日に日に痩せていくワンコさんが心配で、ワラをもすがる思いで先生のところへやって来たといいます。
先生はすぐに誤飲の可能性を疑い、試験開腹を提案されました。飼い主さんも了承し、お腹を開けてみたところ、出てきたのは・・・
『トウモロコシの芯』
だったそうです。
胃の出口にトウモロコシの芯がスッポリ詰まって腸を塞いでいました。無事に芯を取り出して、ワンコさんは回復。
トウモロコシの芯などはレントゲンに映らないから、なかなか診断が難しいんだよ、とのことでした。(他にも糸やゴムなんかも映らないのだそう。)
トウモロコシはついつい芯ごと与えがちだけど、先生いわく「キケンだから絶対やめてね。ワンちゃんだけでなく猫ちゃんもね。」とのこと。私もひよりにトウモロコシを芯ごと与えた事があったので、大大大反省したのでした。
糸がもたらした悲劇
おしりから糸が出ていたワンコさんの話。
ある日、飼い主さんがふと気づくと、ワンコさんのおしりから糸が出ていたそう。
抜いてあげようと思い、つまんで引っ張ってみたところ ワンコさんが痛がるので、これは ひと思いに抜いてあげないと 逆にかわいそうだと飼い主さんは判断。もう一度 糸をつまんで今度は力いっぱい引っ張ったそうです。すると、ワンコさんは「ギャン!!」とひと声大きな声をあげてぐったりしてしまいました。慌てた飼い主さんは病院へと駆け込みます。
緊急で開腹手術が行われましたが、残念ながら すでにワンコさんは助けられない状態だったそうです。
ワンコさんの命を奪ったものの正体は『釣り糸』でした。お魚の匂いが付いていたのでしょうか。散歩中に釣り糸を食べてしまったらしいワンコさん。糸の端が歯に絡まり、もう一方の端がお尻から出ていたというのです。ずいぶん長い糸を飲んでしまっていたのですね。
糸は腸の中でピンと張った状態で、一部 腸と絡まりながら、おしりまで到達していたそうです。驚きですよね。それを力いっぱい引っ張ってしまったので、ピンと張った糸によって腸が破れ、命を落としてしまったのだそうです。
知らないってコワイこと
先生のお話は、ひよりの身に起こっていても不思議ではない話ばかりで、今まで知らずに過ごしていたことが怖くなりました。私だって ひよりのお尻から糸が出ていたら抜こうとすると思います。先程の、命を落としてしまったワンコさんの飼い主さんは、どんなに心を痛め、ご自身を責めただろうと思うと たまらない気持ちになります。
「もし お尻から糸が出ていたら絶対に抜こうとせず、1~2日様子を見てウンチと一緒に出て来るのを待ち、もし出て来なければ病院へ」が正解、とのこと。
誤飲トラブルは決して少なくないそうです。飼い主さんの心がけ次第で減らせる事故なので注意して見てあげてね。と先生はおっしゃっていました。
誤飲がこんなに怖いことだとは露知らず、ひよりにはトウモロコシも食べさせていたし、私の不注意で糸も飲みこんでいて・・・よく今まで何も事故が無かったなと、今更ですが...(;゚Д゚)); です。。。
↓よく見ると右手に何かオレンジ色のものを持ってますよね。飲みこまなくてヨカッタ・・・
許される時が来るならば、またいつか猫さんと暮らす日のために、先生から聞いたお話は全て頭に叩き込み、釣り糸で命を落としてしまったワンコさんのことも大切に大切に心にしまって、更に勉強を重ねていかなければ、と堅く心に誓うポンコツ飼い主なのです。
脱・ポンコツ。
さて、控えめに脱ポンコツ宣言をしたところで、そろそろ今日のブログは終わろうと思います。今回もまあまあの長さになってしまいましたが...(^-^; ゴメンナサイ
ひよりの闘病記は まだまだ続きます。よろしければ拙い文章のこのブログ、お時間の許す限り 今後もお付き合いいただけると嬉しいです。
今日も最後まで読んで下さり、ありがとうございました!