こころの穴は ねこのかたち。

~愛猫ひよりの病気のはなし。そして・・・ひよりのいない”今”を綴っています。~

強制給餌 ・・・'18.8.24のこと。

 久しぶりのゴロゴロ

 

床してリビングに出てみると、ひよりは箱座りでじっとしていた。

「おはよう」と声をかけると、こちらを見て目を細める。昨日よりは悪くなさそうな表情に見える。

体調を確かめたくてブラシに誘ってみる。

ブラシをしてあげると、うっすら喉をゴロゴロ・・・。久しぶりに喉の音を聞いた。力強いゴロゴロではないけれど、耳を近づけると「グツグツグツグツ・・・」とかすかに聞こえる。この音、安心する・・・。

食欲はどうか。

食べ物を近づけると、顔をそむけて逃げるようにクローゼットへ引っ込んでしまう。食べたい気持ちは皆無。ただ、吐き気のサイン"くちゃくちゃ"が無いのが救い。

夫が出勤して掃除機がけが終わると、ひよりがクローゼットから出てきてリビングで横になる。今日は私と一緒にいてくれるの?嬉しい・・・(泣)

ひよりが くつろいでいると嬉しくて、体から力が抜けていくのが分かる。

昨日はこれまでで一番悪いかも知れないと不安になったのに、今日は落ち着いている・・・。本当にひよりの体調はくるくる変わる。f:id:chatorajirushi:20181110092543j:plain

 

”ネギとろ”を試す

吐き気は無いようなので今日は何か食べて欲しい。

8/22に病院に行った時、先生が教えてくれた方法を試してみようかと考える。先生は、”ネギ抜きのネギとろ”がいいよ、と教えてくれた。お魚だしカロリーもあるし、ひよりちゃんがお刺身好きなら食べさせてみて、と。

ネギとろを指にとって上あごに塗り付ければ、猫はペッペッと出すことが出来ないので、もぐもぐゴックンと飲んでくれるそうだ。

これが巷でいう「強制給餌」というもの?「強制給餌」はネットで調べて知ってはいたけれど、名前もイカツイし あまりやりたくないなぁ というのが正直なところ。

でも今はそんなこと言ってられないか。ひよりは特にお刺身好きではないけど、カロリーも栄養もあるなら試してみよう。

スーパーの開店と同時に入店し、ネギとろ(ネギ抜き)を購入。室温に戻した後、先生の言うように指に取り ひよりの上あごに塗り付けてみる。

ほら、ネギとろ おいしいでしょ?ゴックンしてね。

願い空しく・・・というか予想通り、ひよりはブンブン首を横に振り、口の中のネギとろは飛んで行ってしまった。

うーん・・・そんなにうまくいかないよね。それに、ネギとろは好きじゃないみたい。ネギとろで吐き気を誘発してしまうかと心配で見守ったが、今日は吐き気はやって来なかった。

そして、残りのネギとろは夫の夕ご飯となった。

 

療法食ペースト

どうせ何を食べさせても嫌がるなら、次は療法食をペースト状にして試してみよう。

もっと口の奥の方に塗り付けてあげれば、もしかしたら飲み込んでくれるかも知れない。この方法でうまくいけば療法食が食べられて、長かった膀胱炎の苦しみからも解放される。私は、気の進まなかった強制給餌の方法を、ネットでたくさん調べて準備をし、覚悟を決めた。ひより、頑張ろうね。 

早速ひより用のすり鉢を購入。小さめのすり鉢にロイヤルカナンの療法食コントロール0 カリカリを入れてすりつぶす。カリカリはけっこう硬くて、小さいすり鉢では すりつぶすのは なかなか大変だった。

ぬるま湯を入れてペースト状にする。指に付くくらいの軟らかさになるまでよく練り、療法食ペーストが出来上がった。

 

お昼頃、療法食ペーストを試す。ひよりは気配を感じ取り、逃げる気満々だったが、クローゼットに逃げ込んだところであっけなくつかまる。そのままクローゼットの中で強制給餌を試みた。クローゼットの中は狭いので、ひよりは逃げようがなく仕方なく療法食ペーストを食べることとなった。

嫌がって顔をそむけてイヤイヤをし、口からこぼれる量も多かったが、少しは飲みこんでくれた様子。イヤイヤをするひよりを押さえつけて食べさせるのは、泣きたいくらい心が痛んだ。だけど、ひよりが元気になるなら嫌われたっていい。ここは心を鬼にして頑張らなければ。

飲みこんだのは、カリカリにしたら1~2粒分に過ぎないのかもしれない。1回に食べられる量が少ないなら、1日何回かに分けて少しずつ食べさせてみよう。

食べさせても吐き気が襲ってくる様子もなく、今日は比較的落ち着いている。この調子で強制給餌を続けていけば、体力も付いて自分から食べられるようになるかも知れない。

少し望みが出てきて頑張る気持ちになる。ひより、一緒に頑張ろうね。

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【後記】

「強制給餌」・・・好きになれない言葉だったりします。。。もちろんゴハンを食べられない猫さん(や、犬さん達)がきちんと栄養を摂るために大切な事だし、強制給餌で元気になったコはたくさんいるのも知っています。その行為そのものは悪い事ではないのは分かるけど、でも、この4文字熟語みたいなイカツイ名前、苦手です。

私にとって この日のネギとろから始まった「強制給餌」は、苦い後悔のひとつとなっています。あの時のイヤイヤをするひよりの姿が今でも頭から離れず、とてもとても苦しいのです。

('18.11.11)

 

 

繰り返す不調 ・・・'18.8.23のこと。

コロコロ変わる体調

ひよりは朝までリビングで過ごしたようだ。くつろいでいる様子はなし。

そうだ、ゆうべトイレの音がしたんだ。たくさんおしっこ出ているかな~?いそいそとトイレチェック。

あれ・・・、あまり出ていない。トイレシートに直径6cmくらいのシミ。皮下輸液をしたのに、水分をたくさん吸収できたはずなのに これしか出ないの??不安が広がる。

ひよりはゆうべにも増して具合が悪そう。移動してはうずくまり、また移動してはうずくまる・・・。

少しずつ移動して押し入れへ。押し入れの上の段、タンスと壁の15cmくらいの隙間が、ひよりの一番落ち着ける場所だ。押し入れに入るのは、不安な時、具合が悪い時、とにかく放っておいて欲しい時。心配だけど自分から出てくるまで声をかけずそっとしておくことにする。

昨日は、カニカマを食べてくれてあれほど喜んだのに、今日はこんなに具合が悪い。ジェットコースターのようにくるくる変わる体調、どういうことなんだろう。

 

ゆうべ夜中に眠れずに考えた。ひよりは何か食べた後は必ず具合が悪くなる。カニカマの後もそう。ずっと食べていなかったから胃が慣れていないのか、これも膀胱炎の症状なのか、それともほかに別の原因があるのか・・・。

 

トイレでうずくまる

お昼頃、ひよりが押し入れから降りる音が。

元気になったことを期待して様子を見てみるが、やはり具合が悪そう。口を "くちゃくちゃ" させている。吐き気があるんだ・・・。

昨日、皮下輸液に吐き止めを入れてもらったはず。効いていないんだろうか・・・。

 

しばらくソファテーブルの下で転がっていたひよりだったが、のろのろと起きだしてトイレへ行くようだ。低い姿勢でやっとの思いでトイレへ。トイレに入って用を足したようだが出てくる気配が無い。心配で見に行くとトイレでうずくまっていた。

ビックリして「ひよちゃん?!」と声をかけるも反応は無く、うずくまったまま・・・。不安で泣きそうになりながらも しばらく見守ることに。おしっこシートには10cmほどのシミができていた。夜中の尿量より多けど、もっと出てもよさそうな気がする。

 

やっとトイレから出てきたひよりは、「おーん」と鳴きながら30cmくらい移動。またうずくまり「おーん」と鳴いて30cmくらい移動・・・を繰り返す。

水分をたくさん摂ったのに思うように尿が出なくて辛いのかな・・・?私は膀胱炎になった事が無いけれど、人から聞いた話では『なんとも言えない気持ち悪い痛み』だそう。ひよりがこんなことになるなら私も一度くらい膀胱炎になっておくんだった。ひより、痛いね・・ツライね・・・。

なんとかしてあげたい。抱っこして撫でてあげたい。・・・だけど、今は離れてそっとしておく事がひよりの一番望む事だと分かってる。見守るしかできない。無力な私。

少しずつ移動して やっとソファテーブルの下にたどり着いても 横になるのは束の間で、またトイレをもよおして起き上がる。30cmずつ移動して うずくまり、口をくちゃくちゃさせる。それを繰り返しながら やっとトイレにたどり着く。

トイレに行くのもツライね。何もしてあげられなくてごめん。せめて吐き気をなんとかしたいね。

今までで今日が一番悪いかも知れない。

薬を飲ませようか・・・。

でもセレニア(吐き止め薬)をひとりで上手に飲ませる自信が無い。一人で薬を飲ませようとして、ひよりに余計な体力を使わせることが怖い。やっぱり夫の帰りを待って一緒に飲ませることにしよう。

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落ち着きを取り戻す

夫が帰宅した頃にはひよりは落ち着いてよく眠っていた。起こすのがかわいそうで、吐き止めの薬は後で飲ませることにした。

 

22:00頃までゆっくり眠ったひより。かわいそうだけど、そろそろ起こして薬を飲ませることに。夫と二人でセレニア(吐き止め薬)を飲ませる。たくさん残っていた胃酸止めも念のため飲ませた。どちらもうまく飲んでくれた。

薬を飲んだ後もひよりは私たちを避けている。一人になりたいんだね。

寂しいけど朝までそっとしておこう。今日もひよりのいないベッドで就寝。悪いことばかりが頭に浮かんで、ウトウトしては目を覚ますことを朝まで繰り返していた。

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【後記】

前の日に行った皮下輸液の期待が大きかっただけに、この日の体調不良は本当にショックでした。カニカマを食べてくれたのは、テレパシーを送ってくれた”とらちゃん”の顔を立てただけだったのでしょうか。体調が悪くなってしまったので、とらちゃんにテレパシーのお礼を言うのを忘れてしまいました。これを書いている今もまだ言えていません。

この日(8/23)の日記に、『ひよりは何か食べた後は必ず具合が悪くなる。カニカマの後もそう。ずっと食べていなかったから胃が慣れていないのか、これも膀胱炎の症状なのか、それともほかに別の原因があるのか・・・。』とあるように、この頃から膀胱炎以外の病気の不安がチラつきはじめます。その不安を打ち消したくて、私はこの後、膀胱炎の療法食を食べさせることに躍起になっていきます。

('18.10.8)

皮下輸液とテレパシー ・・・'18.8.22のこと。その②

ようやくぐっすり眠れる

病院で、前回同様カッチカチに緊張して皮下輸液を受けたひよりは、家に帰るとしばらく(これまた前回同様)興奮状態で歩き回っていたが、しばらくすると疲れたのかリビングのソファテーブルの下でぐっすり眠った。

ペリアクチンの薬の成分も体から抜けつつあるのか、徘徊はおさまってぐっすり眠っているのが嬉しい。そっとしておこうとソファに腰かけて見守る。

すると、突然起き上がり私のヒザへ来てくれた。久しぶりの正気のひよりという感じ。甘えてくれてモーレツに嬉しい。ひよりがゆっくり出来るようにじっとしていよう。ゆうべ眠れなかった分たくさん眠るといい。

輸液は脇の下あたりにタプタプしたまま、それより下に降りてくることはなく 順調に体に吸収されているようだった。ちゃんと吸収して、一緒に入れてもらった薬も効いてくれるといいな。

 

テレパシーが通じた!?

しばらくゆっくり眠っていたひより。目を覚ましてヒザから降りたタイミングで何か食べ物を。

チーズとカニカマ(人間用)をお皿に入れて、ひよりの前に並べて様子を見ると、カニカマが気になっている様子。カニカマを ふんふんしてお皿の前に箱座りをして眺めている。

しばらくじーっとカニカマを眺めていたが、おもむろに立ち上がって伸びをした後・・・

たっ、食べたっ!カニカマ!

良かった、嬉しい!!食べた量はほんのちょっとだけど、固形物を口にしてくれたのは本当に久しぶりで、もうこれから回復の一途をたどる気がして浮かれてしまう。ひよりが驚かないように小さな声で「よしっ!」(←ガッツポーズ付き)。

実家の”とらちゃん”がテレパシーを届けてくれたのかな。

うん、テレパシーと皮下輸液のおかげだ。後でとらちゃんにお礼を言わなくちゃ。 

 めずらしくキャットタワーにも上った。うれしくて一緒に外を眺めた。外に興味を示すなんて久しぶり!ホッとできる時間。こういう安心できる時間が欲しかったんだ。

「とらちゃんからのテレパシー受け取ったよ」

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安心は続かない

だが、ひよりはその後のろのろと寝室へ移動し、私のベッドの上で箱座り。あまりくつろいでいる感じがなくて心配になる。キャットタワーに上ったりして疲れたのかな。ゆっくり眠って 休んでもらいたいので そっとしておく。

24:30頃、就寝のため私も寝室へ行くと、ひよりはベッドを降りて床の上に転がっていた。窓の近くの床の上は空気がひんやりしている。ひよりは具合が悪い時 よくその場所に寝転がる。 カニカマを食べられたとはいえ、右肩上がりに体調が良くなるわけではないだろうけど、急な変化は心にこたえる。

「ひよちゃんどうしたの?」と声をかけると、ゆっくり起き上がってダルそうにリビングへ行ってしまう。そっとしておいて欲しいんだ・・・。

私はひよりの気持ちを汲んで 後をついていくのをやめ、心配しながら眠りについた。

ウトウトしていると、ひよりがトイレに入っている気配。皮下輸液の効果で、たくさんおしっこが出るといいな。出来れば夜中のうちにまた何か食べて欲しい。あらゆるところに、カリカリやウェットフード、カニカマやおかかなどを置いておいた・・・食べられるもの何でもいいから食べて欲しい。

よくなるといいね、ひより。 

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  【後記】

 実家の ”とらちゃん” は7歳♀のキジトラ猫です。”とらじ”と命名した後に女の子であることが判明しました。でも改名はせず、”とらちゃん”と呼ばれています。

とらちゃんとひよりのテレパシーは、私が困った時に使う最後の手段で、これまでも何度かお願いしてきました。もしかしたら猫たちは人間には使えない通信手段を持っているかもしれないし、人間が話して聞かせるよりも同じ猫同士の方が話が早いかも と思い、ひよりに伝えたいことがある時は とらちゃん経由で伝えてもらうことにしていました。通じているのかどうか分かりませんが・・・。

気休めかもしれないけど、ひよりがカニカマを食べてくれた時には 本当にとらちゃんに感謝しました。あ、もちろん、皮下輸液をして下さった先生にも。

('18.11.6)

 

<通院の覚え書き>

8/22 体重 3.5kg

   再診 ¥500-

   リンゲル液250ml/s.c(輸液)¥1,000-

   Metoclopramide/s.c(吐き止め) ¥1,000-

   ガスター/s.c(胃酸止め) ¥1,000-

そしてまた病院へ ・・・’18.8.22のこと。その①

前回のつづきです↓

chatorajirushi.hatenablog.com

 

薬は効かず絶食は続く

期待していた食欲の出る薬”ペリアクチン”を飲んでから、ひよりは食欲が出るどころか何も食べずに 夜の間ずっとウロウロと鳴きながら徘徊を続けた。 

何も食べていないのに 歩きまわって体力を消耗してしまって、もう心配で心配で泣けてくる。

結局 今日で絶食6日目。 

ペリアクチンもダメだし もう最後の手段。他県にいる実家の猫 "とらちゃん" にテレパシーを送ってもらうことにした。実家の姉に連絡し、ひよりが膀胱炎になったこと、ごはんを食べないと治らないのに食欲がないこと を話して、とらちゃん経由でひよりに「ちゃんと食べなきゃダメだよ」って言ってもらうことにした。

 

そしてまた先生に相談

徘徊のことも含めて、電話で以下①②を先生に相談することに。

①ペリアクチンを飲んでから様子がおかしい。鳴きながら歩き回って落ち着かない。どうしよう?

<回答>様子がおかしいならペリアクチンを飲むのはやめよう。ひよりちゃんには効かなかったんだね。  

 

②今日で絶食6日目。餓死しない?来院すれば絶食状態を改善する処置(点滴など)は受けられる?

 <回答>6日くらいでは餓死しないよ。おとといの診察では3.8kgあったし、脱水症状も無かったし大丈夫。猫は治療のために1か月絶食させることだってあるくらいだから心配しないで。ただ、残念ながら病院で絶食状態を改善するのは無理。患者さんはみんな勘違いするけど、点滴=食事(栄養)ではない。一般的に行われる点滴とは皮下輸液のこと。皮下輸液は水分補給が主な目的で、栄養を入れることは不可能(皮下輸液でカロリーのあるものを入れたら皮膚が壊死してしまう)。だから、食べないから点滴しよう、という考えは根本的に間違っている。ちなみに、ビタミン類を入れることはあるけど、カロリーが含まれているわけではないので、食事をした事にはならない(点滴をしたから これでしばらく食べなくてもOKという事では全くない)。だから、口から食べてもらうように頑張ろう。

 

そうか・・・。

私はイザとなったら点滴してもらおう、と思っていた。でもこの考えは間違っていたんだ。もし、1日分のカロリーを点滴で入れようと思ったら、皮下輸液ではなく腕の血管に管を入れて何時間もかけて入れることになるそうだ。気軽にできることではないんだ・・・。どこまでも無知な私・・・。

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皮下輸液を受ける

先生曰く、栄養は入れられないけど、皮下輸液をすると活力が出てきて食欲が出る猫さんもいる とのこと。一縷の望みにかけてみることにして、午後の診察が始まったら病院へ行くことにした。

夫も早めに帰宅してくれて、18:00頃 夫の運転する車で病院へ。ひよりはキャリーに入ることを抵抗はしたが、もう脱走する力もなくガルガル言いながらもキャリーに入ってくれた。日に日に力が弱くなっていて涙が出る。

先生はすでに輸液の準備をして待っていて下さった。吐き止めと胃酸止めの薬も一緒に輸液バッグに入れておいてくれて、「今日は薬は飲ませなくてもいいよ」と言ってくれた。(助かります・・・)

ひよりの背中の肩甲骨の間あたりに針を刺し、皮膚と筋肉の間に輸液を入れてラクダのようなコブを作る。それが時間をかけて体内に吸収されていくのだそう。尿もたくさん出るというから膀胱炎にもいいはず。

輸液は10分ほどで終わり、ひよりの右わきの下あたりに輸液の入ったタプタプが出来た。のこタプタプは重力とともに下に降りていき、足まで行くことがあるけど心配しなくていいそうだ。

(その②につづく)

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【後記】

私は、点滴=食事(栄養)ではないということを この時初めて理解しました。 "皮下輸液" という言葉も初めて聞きました。動物の医療について 本当に何も知らないことを思い知り、何から何まで学ぶことだらけでした。

そして・・・

今日(11/4)ひよりが旅立って49日目を迎えました。極楽浄土へ旅立つ日ですかね。更に遠い世界へ行ってしまったのかな思うと・・・なんだか寂しい気がするのはおかしいのでしょうか。

もう生まれ変わる準備は出来ているのかな。早く生まれ変わって私のところへ戻ってきてほしいと思う気持ちと、いやまだ私にその資格はない、という気持ちと・・・。

私の資格モンダイはさておき、今ひよりがいる場所が、何の苦痛も不安もない穏やかな場所であってほしい。そして何よりも ひよりの来世がこの上なく幸せなものでありますように。 

(’18.11.4)

 

 

【番外編】猫さんたちがくれたご縁

いつもありがとうございます

みなさま、重い話題ばかりが続くこのブログを毎回読んで下さりありがとうございます。バカな飼い主ですから、お叱りを受けることも覚悟して始めたこのブログでしたが、みなさま とてもあたたかく、スターを残して下さり、読者になって下さり、コメントを書いて下さり・・・どれだけ励みになっているか分かりません。。。ありがとうございます。

 さて、今日はお知らせしたい事があり、いつもの日記風のブログはお休みして【番外編】としてお届けしたいと思います。

 

不思議なご縁

先日、不思議なご縁をいただきました。愛する猫さんたちが繋いでくれたご縁です。そのことを、ひよ爺親方さん(id:chakibineo0316)が、ご自身のブログで紹介して下さいました。ひよ爺親方さん、ありがとうございます!

↑ このご縁は、ひよ爺親方さんが私のブログにコメントを残して下さったことから始まります。ひよりの闘病が、ひよ爺親方さんの愛猫キーちゃんの姿を彷彿とさせるというものでした・・・

 

ひよりはこの先(今後ブログにも書かせていただきますが・・・)食欲が戻らず、病院の先生に「チューブを入れようか」と言われます。つまり、胃にチューブを通す手術をして そこから食べ物を入れる『胃ろう』というものを すすめられたのです。

当時の私は動揺して『胃ろう』について調べまくりました。その時 偶然たどり着いたのが、ひよ爺親方さんと愛猫キーちゃんのブログでした。↓

不安と動揺でパンク寸前だった私は、この記事に支えられて 大きな勇気をもらいます。

・・・詳しいエピソードは ぜひキーちゃんがつないでくれたご縁 〜ひよりちゃんのこと - Love of Cats 猫たちからのギフトを読んでみていただければと思います(^-^)

 

ひよ爺親方さんは、愛猫キーちゃんを亡くされても 前向きに ”その意味” を きちんと受け取り、私たちにもたくさんの力をくれる素敵なブログを書かれています。私も ひよりへの後悔で後ろ向きになった時には、ひよ爺親方さんのブログを何度も訪れて 力をもらっています。

そのおかげもあり、ひよりへの後悔ばかりだった私も 最近では、楽しかったことを少しずつ思い出せるようになりました。 

 

「いっぱい お話しして・・・」

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 「いっぱい いちゃついて・・・」

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「いっぱい ちゅーをしたね・・・」 

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 きっと、キーちゃんとひよりが「おいポンコツ、しっかりせぇよ」と、ひよ爺親方さんのブログに再び導いてくれたのだと勝手に思っています。

(ちなみに、ひよ爺親方さんの ”ひよ” は、ヒヨコの ”ひよ” だそうですよ。我が家のひよりとは無関係なのですが、こんな小さなややカブりにも、心がザワついてしまうのです。笑)

 

終わりに

ひよりのこと・・・今日まで書き綴って参りましたが、きちんと書くことを避けていた事を書きます。

 2018年 9月17日  ひよりは旅立ちました。

このブログは、ひよりが旅立ってから始めたものです。私がハッキリと言及しないために、みなさまを混乱させてしまっていると思うのです。

私自身も「ちゃんと書かなくては」と思ってはいたのですが、なぜかこの事を文字にして書くことができず、みなさまには察してもらうかたちになっていたこと、本当にすみませんでした。文字にして書いたものを自分で見る勇気が無かったというか・・・自分で受け止め切れていなかったんだと思います。いつまでたってもポンコツ飼い主です。

ひよりが旅立って、もうすぐ49日を迎えます。ひよりが生まれ変わって、また私の元に帰ってきてくれるなら、その時はもっとイケテル飼い主になっていたいものだなぁ・・・と思います。みなさまのあたたかいお力をいただきながら精進していきます。本当にいつもありがとうございます!

 

ブログは今後も続きます。ひよりが『その日』を迎えるまでの記録です。

この記録が、あの頃の ひよりと私のように 途方にくれる誰かのお役にたてますように。

徘徊が止まらない ・・・’18.8.21のこと。その②

心ここにあらず・・・

食欲が出るという薬 ”ペリアクチン” を飲んでから、ひよりは落ち着かない様子。午後もウロウロ動き回り、時々「んなーぉ」と鳴く。『心ここにあらず』といった感じ。

その後、吐き気のサイン”くちゃくちゃ”が始まり、押し入れに引きこもってしまう。昨日も吐き止めの薬を飲ませるのを失敗したから、吐き気があるのかもしれない。

こういう時は、触ったり声をかけたりすると 吐き気を誘発してしまいそうで そっと見守る。

そっと見守ろうと思った割には辛抱できず、数分後「ブラシ?」と声をかける。ひよりは少し反応をみせ、ブラシに応じてくれたがすぐに "くちゃくちゃ" を始めてしまった。ごめんね。。。今度こそ離れて見守ることにする。

 

ひよりが「おーん」と鳴いている声がして行ってみると、箱座りで口を”くちゃくちゃ”。「おーん」と鳴いては位置を移動して なかなか場所が定まらない。やっぱりペリアクチンの副作用なのかな? ほとんど心配のない薬だって言われたのに・・・。

今日は朝から様子が変。ほとんど眠れていないようだし、疲れてないかな・・・体力が心配。

新たな投薬方法を模索

吐き気があるなら止めなくては。吐き止めのセレニアを飲ませよう。オブラートに包んで飲ませる作戦は概ねうまくいっている。だが昨日は、オブラートが破れて失敗した。もう失敗したくなくて、ほかに何かいい方法はないかとネットで調べまくり ”服薬ゼリー” にたどりついた。

オブラートにくるんだ後、服薬ゼリーと一緒に飲ませればノドに貼り付く心配も解消され つるんと入っていきそうだし、オブラートが破れても薬の味を感じにくいはず。

でも人間用を使用していいか心配だったので、”ポカリスエットゼリー”で試してみることに。以前 先生が「ポカリなら飲ませてもOK」と言っていたのを思い出したのだ。

そして実行。

・・・・・うん、あっけなく失敗。2回試みるも2回とも失敗。

そらそうだよね。つるんと入っていくものは つるんと出ても来るね。 

ちゃんとした服薬ゼリーならよかったのかな。。。

ひよりに余計なストレスをかけてしまったな。ひよりは疲れ果ててヨロヨロとクローゼットへ移動し、倒れて横たわっている。

ほんと余計な事した。ごめんね、ひより。激しく反省。

 

夫が帰宅した後、ひよりの薬を手伝ってもらったら 今までどおりのオブラート作戦でウソみたいにうまくいった。夫がひよりの体を動かないように押さえて、私はひよりの口元に集中。口を開けてオブラートでくるんだ薬を放り込み、ノドをさすり スポイトで水を飲ませる。

そうだ、最初から2人で飲ませれば良かったんだ。明日からは夫の帰宅を待って一緒に飲ませよう。

無事に薬も飲ませる事ができて、ひよりの吐き気は治まりつつある様子。私は安心して眠りについた。

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夜中の徘徊

夜中、ひよりが「んなーぉ」と鳴きながらウロウロしている。私のベッドに上がってみたり、降りてリビングへ行ってみたり・・・なんだか落ち着かない。

私も起きて一緒にリビングへ行き 声をかける。ヒザに乗ってくれるけどなかなか落ち着く位置が決まらず、すぐに降りてウロウロ・・・。

寝室へ誘導して一緒に寝ようとするも、横になるのは数分でまた起きてウロウロ・・・。時々ベッドに寝ている私を覗きこんで「んなーぉ」と鳴いている。

ひよりは今日、昼間もあまり眠れていないのに、夜中もウロウロ歩きまわって 体は疲れているよね。きっと薬(ペリアクチン)のせいだ。こんなことに体力を使わせたくないのに・・・。

薬に動かされ続けているひよりが不憫で不憫で泣けてしまう。

明日また先生に相談しよう。

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【後記】

夫に薬を手伝ってもらうのは、この時が初めてでした。実は、私がひよりの事をあまりにも心配するので 夫は「(ただの)膀胱炎で騒ぎすぎ」だと言い、そのことに腹を立てた私は ”アナタには頼りません”と意地になっていました。なので、投薬も通院も一人でやり遂げようと思っていたのです。でも、ひよりの事を考えたら私の意地なんてどうでもよかった。もっと早く2人で薬を飲ませるべきだった。私の意地がひよりを余計に苦しませてしまいました。

ほんっとうに私は人間が小さいのです。

(’18.10.31)

期待の星『ペリアクチン』  ・・・’18.8.21のこと。その①

食欲の薬『ペリアクチン』 

ひよりは朝まで寝室に来ることは無かった。

起床してみると、低いソファテーブルの下で寝ている。具合は悪そうではないが、元気があるわけでもなさそう。「ブラシ?」の声にも反応ナシ。ブラシをしてあげると、体に緊張感はない(吐き気は無い?)が、喜んでいるかどうかも分からない”無表情”。

11:00頃、期待いっぱいで 食欲の薬『ペリアクチン』を飲ませる。どうか効いてください!これで食欲が戻りますように・・・と祈る気持ち。

ゆうべ飲ませられなかった胃酸止め(ファモチジン)も一緒に飲ませた。いつものように嫌がられたが、吐かずに上手く飲んでくれた。

投薬から30分くらいすると、ひよりが部屋をウロウロし始める。落ち着きがなく歩きまわり、時々「んなーぉ」と こもった声で鳴いている。

少し落ち着いてもらおうと、ソファに腰かけて ひよりをヒザに誘ってみると、すぐに乗って来てくれた。だが、ひよりは落ち着かない様子で「んなーぉ、んなーぉ」と鳴きながら、ヒザの上を 右回り 左回りとうろうろ まわっている。ちょうど良い位置を決めたいのになかなか決まらない・・・といった感じ。

なんか様子がおかしい。

 

裏切られる期待

食欲の薬ペリアクチンを飲んだので、そろそろ ご飯に誘ってみようかと思っていると、めずらしく ひより自らカリカリマシーンのところへ。

待ってました!

準備していた療法食、食べてくれるかな?

療法食は病院の先生がすすめてくれたとおり、ロイヤルカナンの療法食 PHコントロール0ゼロを準備した。ロイヤルカナンの療法食にはPHコントロール0(ゼロ)・1・2があるそうで、ストルバイト結晶を消す作用が一番強いのが0(ゼロ)だそう。迷わず 0(ゼロ)を購入した。

お願いだから食べて・・・! 祈りつつ見守る・・・

・・・が、祈りも空しく一口も食べない。療法食が嫌なら他のものでも と思い、ツナ缶を出してみるも全く興味ナシ。のり、おかか・・・食べない。

なんで?!食欲の薬を飲んだのに・・・。

期待が大きかっただけに、落胆も大きい。はあ~、ダメか。ひよりには効かないのかな。

でも、喉は渇くようで水はたくさん飲んだ。 ブドウ糖入りの水も たくさん飲んでくれた。脱水症状にならないように ちゃんと体に水分を取り入れて欲しいし、少しでもカロリーをとってほしいと思って準備したものだ。

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結局ひよりは、何か食べたそうにしていた割には何も食べずに、相変わらず落ち着かない様子で 寝たり起きたりを繰り返していた。

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【後記】

食欲が戻りさえすれば療法食が食べられるので、膀胱炎が治り 元気になると思っていたので、期待の薬ペリアクチンが効かないと分かったときは落胆しました。よくなるためにマズい薬を、嫌がって暴れるひよりに無理やり飲ませているのに ちっとも効果が出なくて、ひよりの体力も心配でした。

 

ブドウ糖を溶かして作った水は よく飲んでくれて重宝しました。先生は薄めたポカリでもいい と教えてくださいましたが、ひよりはポカリを嫌がって飲まないので 自作することにしたものです。ブドウ糖は溶けやすいタブレットタイプのものを使用して、300mlのお湯に ひとつまみの塩と ブドウ糖タブレットを4粒溶かすだけで簡単。オススメです。

(’18.10.29)