こころの穴は ねこのかたち。

猫のこと。日々 思うこと。~愛猫ひよりの病気のはなし~

”歩く”ひより ・・・‘18.9.17のこと①。

 ↓前回です。ひよりはとうとう倒れてしまいました。ですが、私はまだ事の重大さに気付いていません。

chatorajirushi.hatenablog.com

 

前回の記事で、当時 私が綴った日記は終わっています。ここからは記憶を頼りに、その後ひよりに起こったことを記していきたいと思います。

 

吐きたいだけだよね?

ひよりに「おやすみ」を言った直後、ひよりはまたすぐに起きて歩き出したかと思うと、寝室のドアの前でバタンと音を立てて倒れてしまった。深夜12時頃のことだった。

ひよりは こもった声で「んなー」と鳴いている。その日ひよりは1度も吐いていなかったため、私は「吐けばスッキリするよね?また落ち着くよね?」と考えていた。

リビングに嘔吐セット(嘔吐物を受け止めるトレーやティッシュペーパー)を取りに行くと、ひよりが「おーん」と大きな声で鳴いた。

「行かないでー」と言っているように聞こえた。「はーい」と私。

急いで戻って、ひよりに声をかける。

「ひより、吐いていいよ。吐いてスッキリしよう。」

ひよりは上半身だけを2本の前足で支えて、頭を上げてこちらを見ているが、なんだか様子がおかしい。黒目がやけに大きくて時どき眩しそうに目をパチパチさせている。

「ひより?」

 

見えてないの?

いつ吐いてもいいようにトレーをひよりの前に置いてみたけど、それにも気づいていない?トレーがひよりの体に当たってようやくそれに気付いたという感じ。もしかして見えてないの?不安がざわーっと押し寄せてくる。

オロオロうろたえる私。ひよりの名前を呼びながら頭を撫でることしか出来ない。

「ひより、ひより・・・。」

ひよりの名を呼びながら撫で続けて間もなく、ふとひよりの首から力が抜けるのが分かった。そして、首をかしげるように ゆっくりとひよりの頭が私の手のひらの中に沈み込んできて、ひよりは意識を失ってしまった。

「ひより!ひより、嫌だよ!」

”その時”が来てしまったんだ。ああ、本当に来てしまった。とうとう来てしまった。

ひよりの頬を手のひらに乗せたまま、私は目の前にある現実を否定する方法を まだ考えていた。

 

しっぽで応える「聞こえているよ」

「ひより・・・、ひより・・・」何度も呼び掛ける。意識を失ってはいるものの、呼びかけるとひよりは しっぽを小さくパタッと動かして応えてくれた。

ああ、ちゃんと聞こえてる。ひよりの耳に私の声はちゃんと届いている。

「ひより、ありがとうね。よく頑張ったね。色々苦しい思いをさせてごめんね。私のかわいいひより。大好きだよ。」

夫と2人で泣きながら何度も何度も話しかけた。話しかけては しっぽが動くことに安心して・・・を繰り返していた。

ひよりを撫でながらどれくらい時間が経っただろう。

ひよりのしっぽがふと動かなくなった。何度呼んでも動かない。耳はもう聞こえていないのかな?いや違う。心臓は力強く動いている。しっぽを動かすことが出来なくなっただけ。声はちゃんと聞こえているはず。

ひよりの隣に横になり、相変わらず私はひよりに話しかけ続けた。 

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「世界一好き」

 

こんな時までダメな私

そこで、おむつを付けたままだった事に気づいた。

ああ早く外してあげれば良かった!ごめんね気持ちが悪かったよね。

おむつを外して、ペットシーツをひよりの下に敷き、ひよりの体勢を整える。気付いてみると、ひよりの体の下にドアストッパーがあったり、ひよりの足が小さく曲げられていたり、ひよりは寝心地が悪かっただろうに・・・!早く気付いてあげれば良かった!後悔をたくさんしながら、ひよりを楽な体勢に寝かせた。パニック状態になると何も気づけない私。早く楽な体勢にしてあげれば良かった。こんな時までダメな私。嫌になる。

 

”歩く”ひより

深夜3時頃だろうか、おむつを外して手足を伸ばしてしばらくすると、ひよりは横になったまま手足をゆっくり動かし始めた。意識は無い中で、まるで歩いているようにゆっくりゆっくり手足を動かす。

こんなに歩いたら疲れちゃうよ・・・。手足を動かし続けるひよりが心配になり、撫でながら私が手足の動きを制すと、夫が言った。

「歩かせてあげよう。歩きたいんだよ。」

・・・そうか。ひよりはどこかへ行く途中だったんだもんね。歩いてどこかへ行こうとしてた。その途中で倒れちゃったんだ。そうだったね。行っておいで。ひより。

ひよりはそれからずっと ゆっくりと歩き続けた。

 

午前6時前、空がうっすら明るくなったころ、私たちはひよりと一緒に寝室からリビングへ移動することにした。ひよりの大好きなリビングのカーペットの上にひよりと一緒に移動し、ペットシーツを新しくしてひよりを寝かせる。寝そべって意識の無いまま、ひよりは早速歩き始める。ゆっくりゆっくり、一歩一歩・・・。

 

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【後記】

夫と約束していたことがあります。

『ひよりにもしもの時が来たら、「頑張れ」とか「行かないで」は言わないでいよう。もう充分 頑張ったから、引き止めるのはやめよう。』というものでした。

でも、ひよりが意識を失った時、私が咄嗟に言った言葉は「嫌だよ!」だったと記憶しています。どうしてもひよりと別れたくない私、勝手ですね。ひよりがしんどい体から解放される時に、まだ引き留めようとするなんて。でも、その時はすぐに反省して切り替えて、「ありがとう」と「世界一好き」を伝える事ができました。ひよりはそれに応えて、しっぽをパタッと動かしてくれました。

(’19.7.12)

急変・・・’18.9.16のこと②。

↓前回です。ひよりに、おむつを付けてもらうことを決意しました。 

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おむつを付けてみる

クローゼットで寝ているひよりに「ひよちゃん、おむつ付けてみよう。」と、そっと声をかけながらおむつをあててみた。 ひよりは逃げようと起き上がるので、後を追いかけながらなんとか付けてみる。

うーん、ダイソーのおむつは股上が浅い。それにテープの位置がひよりに合ってないような気がする。ちゃんとしたおむつはもっとしっかりしているのかな。ひよりは歩きにくそうにしている。ごめんね、出来ることなら おむつは付けたくないよね。

・・・でも、おむつ姿は なんともかわいい。

 

輸液セットのおかわり

16:30頃、病院にお願いしておいた輸液セットを受け取りに行った。最初にもらった輸液が今夜の分で終わりそうなので、おかわりを頼んでいたのだ。けっこう混んでいたけれど、受け取るだけだったので受付で輸液セットをもらい、会計を済ませてすぐに帰宅することが出来た。

急いで帰ってみると、ひよりは押し入れで寝ていた。

ひよりのお気に入りは押し入れの上の段だけど、今日は下の段にいる。上にあがることができなかったのかな・・・。少しずつ出来ない事が増えていく。仕方が無いことだけど、やっぱり胸が痛む。

おむつはちゃんと付けたままでいてくれてる。よく見ると黄色いシミが。おむつにちゃんとおしっこできたね。

ひよりが押し入れから出てきたタイミングで おむつ交換。

ひより、逃げる。でもなんとか換えられた。やっぱり股上が浅い。テープの位置もひよりには合わなくてキツキツになってしまいそうだったので、緩めにガムテープで固定した。

明日、ちゃんとしたおむつを買いに行ってくるからね。今日のところはこれで我慢してね。

 

今日の輸液は100ml

夫が帰宅。換えたばかりのおむつがまたも黄色い。今日もたくさんおしっこが出る。

ひよりはおむつを外すと心なしかホッとした顔をする。寝る時間まで、しばらくおむつは外しておくことにした。

おむつを外すと、ひよりは窓辺に行き 外を眺めてくつろぎ始めた。

その場で輸液を開始。今日も時間をかけて100mlほど入った。まずまずといったところ。ひよりも終始ベランダを見ながらくつろぎの中で終えることが出来た。

 

就寝

さあ、寝る時間。ひよりにおむつをしてもらう。夫にひよりの手を持ってもらって、ひよりの背後からおむつを付ける。ひよりが嫌がるので慌ててしまい、ひよりのしっぽを無理やり曲げる形になってしまった。ひよりは「んにゃー」と抗議。

ごめん!痛かったよね。ごめんね。謝りながら、おむつを一度外してなんとか装着しなおした。

おむつを付けたひよりは、体に入った輸液の重さもあってか、ちょっと左にヨロヨロっとよろけながら不安定な足取りでクローゼットへ向かった。

私たちもひよりの後に続いて寝室へ移動。クローゼットで横になったひよりに「おやすみ」を言って明かりを消した。

 

どうしたの?!

明かりを消すとすぐに、ひよりがクローゼットから出てきた。どうやらリビングに向かう様子。暗闇の中で耳を澄まして ひよりの気配を感じていると・・・

ドタッ

音がした。

「ひより!どうしたの?!」

名前を呼ぶと、「んなー」と こもった声で答える。

明かりを点けるとひよりは、寝室のドアの前でうずくまっていた。うずくまるというより後ろ足が立たずに上半身だけ起こしているような状態。

「ひよりが倒れちゃった!」慌てて叫ぶと、夫も驚いて飛び起きる。

「ひより、どうしたの?」と声をかけると、「んなー」と答える。

こもった声。吐き気があるのかな。そう言えば今日は一度も吐いていない。そうか、だからきっと胃の中に胃液がたまって気持ちが悪いんだ。そうだ、そうに違いない。きっと吐いたらスッキリして、またゆっくり眠れるはずだ。

 私は「んなー」と鳴くひよりに、「大丈夫だよ。吐いていいよ。」と声をかけながら、リビングに嘔吐セット(嘔吐物を受け止めるトレーやティッシュペーパーなど)を取りに行く。

ひよりは「おーん」と大きな声で鳴いた。

「行かないでー」と言っているように聞こえた。「はーい」と私。

これから起こる事をうまく予想できずにいた私は、のんきにリビングから「すぐ戻るよー」と返事をしていた。

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「お別れなんて嫌だよ」

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【後記】

 この日はまだ、ひよりとの生活が終わってしまうことに気付いていません。リビングから「すぐ戻るよー」とのんきに答えていた私は、『スッキリ吐いてゆっくり寝たら、明日は おむつを買いに行って、ひよりには快適なおむつを付けてもらって、そして、おかわりした輸液を頑張って・・・ひよりとの生活はまだまだ続くんだ。』と思っていました。

でも・・・、おかわりした輸液セットを使用することはありませんでした。

 日記はこの日で終了しています。この翌日の出来事は次回、記憶を頼りに綴っていきたいと思います。

 

<通院の覚え書き>

輸液(セレニア、ステロイド抗生物質入り) ¥3,240-

輸液ライン(チューブ等) ¥1,080-

21G注射針 6本  ¥648-

合計  ¥4,968-

 

(’19.6.30)

おむつの決断・・・’18.9.16のこと①。

 ↓前回です。ひよりと私は、ベランダで秘密の時間を過ごしました。ひよりと私だけの大切な時間です。

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朝の日課

 ひよりがトイレの砂をかける音がする。

ああ、今日もちゃんとおしっこが出たんだね。

起床してみると、トイレの前に敷いたペットシーツの上にちゃんと出ていた。今日もたくさん。輸液で水分も摂れているし、脱水症状の心配は無さそうで一安心。ひよりは再びクローゼットに戻って眠っている。

まずは、朝の日課となったトイレ掃除から1日がスタート。ひよりがクローゼットで寝ている間にささっとペットシーツを替える。

こうやって毎朝ひよりのトイレ掃除から始まる1日が、穏やかにずっと続くといいな。おしっこがちゃんと出ていることを確認しつつ掃除する、私とひよりの朝の日課。これがずっと続いてほしいと思うのは私のわがままなのかな。ひよりはどう思う?ひよりは辛い?

 

この上ないご褒美

窓を開けると早速ひよりが起きてくる。ひよりは外の空気が好き。今日も風に当たってゆっくりしようね。

「ひより」と呼ぶと「んー」と返事が。あれ?ひよりの声??返事をしてくれたの?久しぶりにひよりが声を聞かせてくれた!嬉しい変化に 夫と2人で喜んだ。ひよりの声が聞けるなんて。私の呼びかけに応えてくれるなんて!

いつもはずっと窓辺で風に当たって、外を眺めたままで夫に行ってらっしゃいをするのに、今日は違う。

キッチンまで歩いて来て私を見上げる。

そして、「ひより」と呼ぶと小さな声で「んにー」と返事をしてくれる・・・。嬉しくて何度も名前を呼んでしまう。そのたびに返事をしてくれる。あんまり声を出させたら疲れちゃうよね。ほどほどにしなくちゃ。今日はなんだか体調が良さそう。ああ、嬉しくて仕方が無い。

夫の呼びかけにも「にー」と返事をして、今朝はそれが「行ってらっしゃい」の挨拶になった。

ひよりがカリカリの器の中を覗き込むようにしているので、スープ状のシーバをあげてみた。すると、ほんの少しだけどゆっくりと飲んでくれた!今日は顔をそむけることなく飲んでくれている。また食べ物を口にしてくれる日が来るなんて!

なんて嬉しいんだろう、ひよりがご飯を食べてくれるだけでこんなに嬉しい。こんなに幸せ。

輸液を始めたから体調がいいんだよね。ひよりも頑張ってくれてるし、輸液は正しい選択だったんだよね。

声を聞かせてくれて、ごはんも食べてくれて・・・こんなにたくさんのご褒美、もらっていいのかな。幸せ過ぎて涙が出るよ。

 

メダカと過ごす秘密の時間

今日もひよりと一緒にベランダへ。ひよりと私だけの秘密の時間。ひよりは自らメダカの鉢に手をかけてのぞき込む。本当にかわいい。昨日の水面ちょいちょいとは違い、今日は右手をどっぷり水の中へ。冷たくて気持ちがいいのか、しばらくそのまま水の中を眺めていた。メダカの動きを目で追いながら、ひよりは手を入れたまま、メダカとの時間を過ごした。メダカ達はビックリして鉢の底の方に避難している。メダカさんごめんね。怖いだろうけどちょっとだけ許してね。

ひよりをメダカ鉢から離して部屋に戻し、びっしょりになった手を拭く。拭いた後はベランダが見える位置にセットしておいたダンボールの中へ。ここにいてくれると安心。

↓メダカ鉢にどっぷりと手を入れるひより

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ポタポタ・・・

さっきダンボールに入ったばかりなのに、ひよりがもう出てきた。見るとポタポタとおしっこを垂らしている。後ろ脚はビショビショ。ダンボールの中にもおしっこの水たまりが。ひよりは、自分の体からポタポタとおしっこが垂れているのを、不思議そうに振り返りながらゆっくりと歩いて移動する。ポタポタは止まらない。ひよりも困ったように座り込む。

ひとまずひよりを抱えて玄関へ。足やおしりをきれいに拭いて、いったん靴箱の下の隙間(ひよりはここが好き)に避難してもらい、ダンボールのおしっこを片付けた。

片付けながら「いよいよ おむつなのかな・・・」と考える。ひよりの意思に反してポタポタとおしっこが出てしまう状態。ペットシーツだけではもうどうにもならないのか・・・。

ひよりは靴箱の下でゆっくりしている。ひよりが落ち着いている間に ペット用おむつを見に行ってみようか。

 

おむつの決断

すぐに家を出て近くのスーパーへ。スーパーはおむつの品数が少なくひよりに調度良いサイズが無い。薬局にも行ってみる。やっぱり無かった。ダメ元で100均にも行ってみた。

すると、ペットコーナーに紙オムツが。4枚入りで108円。100均にあるとは思っていなかったので、へえーと感心しながら小型犬用のおむつを購入してみた。きっと付け心地は良くないんだろうな...。でも、ちゃんとしたオムツを手に入れるまでのお試しだ。そう思って買ってみることにした。明日は夫も休みだし、大きなホームセンターへ行って付け心地の良さそうな紙おむつを探そう。今日は100均のおむつでお試しだ。

 帰宅してみると、ひよりはまだ靴箱の下にいた。ほっと一安心。

買い物したものを片付けて,ひよりの様子を見に行くと...玄関にいない。クローゼットを見てみるとひよりはそこで寝ていた。気づくと床に水滴が。水滴をたどってみると姿見の後ろに続いていた。覗いて見てみると、姿見の後ろには大きな水たまり・・・。ひよりの足も濡れている。

100均で買った紙おむつを試す決心がすぐに固まった。 

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【後記】

ひよりが、めだか鉢の水の中に手をどっぷりと入れたままにしていたのは、冷たくて気持ちが良かったからではなく、もしかしたら元に戻す力が無かったのかもしれません。思いがけず、手がどっぷりと水に漬かってしまって、ひよりはどうしたらいいか分からず戸惑いながらじっとしていたのかもしれません。今その時の写真を見ると戸惑いの表情が見えるような気がします。でも当時、バカな私は目を細めて そんなひよりの姿をのんきに眺めていたのでした。

この日はひよりが「んにー」と鳴いて声を聞かせてくれたり、スープを飲んでくれたりと嬉しい変化を見せてくれて幸せを感じていましたが、その反面うっすらとわずかな不安も同時に感じていました。日記の中に「こんなご褒美、もらっていいのかな。幸せ過ぎて涙が出るよ。」と書いてあるように、嬉しいような不安なような複雑な気持ちでいたのです。そして・・・

そのうっすらと感じていた不安は この後、的中してしまうことになります。

(’19.6.6)

ひよりと私の大切な秘密・・・’18.9.15のこと。

 ↓前回です。輸液のせいか ひよりはおしっこの粗相が増えてしまい、傷ついたような表情を見せるひよりに私は胸をいためました。chatorajirushi.hatenablog.com

 

風に当たるのが好き

ひよりがクローゼットのタンスから降りる音で目覚める。

夜中の間、ひよりが口を”くちゃくちゃ”させる音が聞こえていたので、吐き気を感じながらずっとクローゼットで耐えていたんだろう。

起床してみると、ひよりのトイレの前におしっこがあった。またトイレまで間に合わずに出てしまったんだ。

トイレの前にペットシーツを敷くことにした。デリケートなひよりがペットシーツを気にして、トイレに入らなくなる心配があったが、もしそうなったらまた外せばいい。

ペットシーツを敷き終わってひよりを見てみると、廊下でうずくまって気分が悪そう。

窓を開けると、具合が悪そうにしていたひよりが、早速立ち上がってやって来た。外の空気には敏感に反応する。風に当たると気持ちがいいみたい。今日もここで夫に行ってらっしゃいをした。

風にあたりながら、嘔吐物で汚れた顔や手を温かいおしぼりで拭く。今日は激しく嫌がることもなく拭かせてくれた。濡れた体が風で冷えてはいけないので、かるく毛布でくるんで温めようとすると、嘔吐してしまった。やっぱり温めてはいけないのか。大量の緑色の嘔吐物。また余計なことをしてしまったね。ごめんね。ひより。

 

秘密のべランダ

私がベランダに出ると、ひよりも出たそうにする。ベランダに続く窓を開けると、そろそろとひよりもベランダに出てきた。このことは夫には内緒。ひよりがベランダの柵を飛び越えてしまうのではないかと心配で、これまでベランダは我が家の禁止事項となっていた。でももうそんな禁止事項はどうでもいい。ひよりの気持ちが一番大事。ひよりに危険が無いように見守りながら、ひよりと穏やかなひとときを過ごす。

ひよりと一緒にメダカの鉢も覗いてみる。ひよりはスローモーチョンみたいな動きで左手を出し、水面をちょいちょいする。爪は出さない。いい子。かわいい。

メダカに飽きたら しばらくベランダで横になって風にあたった。私も一緒に風に当たりながらひよりを眺める。ひよりの体調は落ち着いている様子。風に当たっている時はいつも気分が良さそう。こんなひと時がとても嬉しい。

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ベランダでくつろぐひより。嘔吐物で口のまわりが汚れてしまっています。

  しばらく くつろいだ後、ひよりは自ら部屋に戻ってトイレへ。トイレの前に敷いてあるペットシーツを気にすることなくトイレを済ませてくれた。でもやっぱり間に合わなかったらしく、ペットシーツの上におしっこのシミ。良かった、ひより。シーツが敷いてあっても気にせずトイレできたね。

 

薬はもういらない

このところ、嘔吐物の液体が大量なので、胃酸止めの薬を飲ませてみようと思い立つ。輸液には吐き止めは入っているが、胃酸止めは入っていない。これが飲めれば胃酸が減って嘔吐物も減るかもしれない。

一人で飲ませようと試みたが、あっけなく失敗した。ひよりは、ヨダレと一緒に歯の隙間から器用に薬を出した。

これで踏ん切りがついた。

もう薬はやめよう。輸液だけでいい。輸液するようになってから嘔吐の回数は減った。その分吐く時は大量だけど、嘔吐する時以外はくつろいでいる時間も増えた。そうだ、これでいいんだ。ひよりにはもう薬はいらない。

 

4日目の輸液

夫が帰宅し夕食を済ませたあと、今日で4日目の輸液。

お風呂場で横になっていたひより。その場に輸液セットを設置して輸液を始めた。途中でひよりが起きだして移動を始めたので、あわてて針を抜いて輸液中断。

輸液セットを片付けた後、廊下のおしっこに気付く。廊下に設置した臨時トイレを使ってくれたようだ。でも、やっぱりトイレの中まで間に合わなかったのか、外に出てしまっていた。

掃除を済ませた後、輸液を再開。ひよりは窓から外を眺めているところだったので、その場で外を眺めながら輸液をした。

今日はトータルで130ml入った。日に日にたくさん入れられるようになってきた。明日また病院へ行って新しい輸液セットをもらってこよう。

輸液が終わってからもひよりは窓の近くで眠りたそうだったので、今夜はこの場所でおやすみを言った。

 

無神経な私

私たちが寝室に引き上げた直後、ひよりが嘔吐する音がした。すぐに行ってみると、カーペットの上に大量の嘔吐。カーペットを通り抜けて下にしみ出してしまう程の量。

今日2度目の嘔吐。胃の中に溜まった液体を出すために1日2回は吐かないとダメなのかな。ひよりも驚いたように、濡れたカーペットを呆然と眺めている。

カーペットの嘔吐物をペットシーツに沁み込ませて掃除しながら ふと気づくと、ひよりが寂しそうな目で見ていた。ああなんで、ひよりの目の前で掃除を始めてしまったんだろう。ひよりが傷ついているじゃないか。

頭の中ででも、ひよりがいる前で”このカーペットをどうやって掃除しようか”と考えた事や、無神経にもひよりの目の前で掃除を始めてしまったことが ひよりを激しく傷つけている気がして、私は布団に入ってからもしばらく眠れずに過ごすことになった。 

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【後記】

我が家では、ひよりがベランダに出る事はずっと禁止されていました。なので、ベランダでひよりと過ごしたひと時は夫には内緒です。これを書いている現在も夫には知らせていません。もし夫がこのブログを読む事があれば、その時に初めて知ることとなります。夫は私がブログを始めたことは知っていますが、興味が無いようなので これを読むことは今後もないと思います。なので、ベランダでのひと時は、これから先もずっと ひよりと私だけの大切な秘密なのです。。。

(’19.5.19)

黄色い水たまり・・・’18.9.14のこと。

 ↓前回です。輸液がなかなうまくいかず先生に助けを求めたりと、私たちは悪戦苦闘しますが、ひよりはくつろぎながら長時間の輸液も頑張ってくれました。

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体重は2.5kg

起床するとひよりはバスタブの中にいた。夜のうちに吐いている形跡は無し。おしっこもちゃんとトイレにしてある。少しトイレからはみ出しているけど、ちゃんとトイレまで行けたんだね。良かった。

夫が出勤前にお風呂に入るので、バスタブの中にいるひよりを抱きかかえ、ついでに体重計に乗ってみた。ひよりの体重は2.5kg。ビックリするほどガリガリという数値ではないみたい。1kg台になってしまっているかとビクビクしていたけど、思ったより体重もあり、まだまだ体に栄養が残っている気がして嬉しくなった。輸液も始めたし、もっともっと一緒にいられるかもしれない・・・ちょっと希望も湧いていてきた。

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 この頃のひよりです。体重は2.5kgとそれほど少ない数値ではありませんでしたが、体は(特に太もも部分)すっかり痩せ細っている印象です。。。

タワーに乗ってみる

朝ごはんの支度をしているとひよりがクローゼットから出てくる。吐くの?!と思って見守るが、そのまま歩いて窓辺へ。網戸越しにベランダを眺める。今朝はこの場所で、夫に行ってらっしゃいをした。

ベランダの近くにはキャットタワーがある。ひよりはもうタワーに上る体力はない。けど本当はタワーの上から外を眺めたいだろうな・・・。そっと抱きかかえてタワーに乗せた。しばらくジッと外を見ていたが、急に悲しそうな 心細そうな表情で私の方を振り返る。なんだか悪い事をしてしまった気がして、そっと抱っこして下におろした。

タワーの横にダンボールを置いてみると、早速入ってくれた。ここなら網戸越しに風も感じられるし、起きて外を眺めることも出来る。ひよりは しばらくそこで寛いでくれた。

 

いい夢見てるかな…

今日はいつになく、ゆっくりしている。どこかに引き込もることもなく、私と一緒にリビングにいてくれる。夢を見ているのか、口元や足をピクピク動かしながら熟睡。熟睡してくれていることがこんなに嬉しい。いい夢を見てくれているならもっと嬉しい。輸液の効果だろうか。少ししか入れてあげられなかったけど、役に立っているなら本当に嬉しい。

  

過去最高量の嘔吐・・・でも

16:00過ぎ、突然ひよりが起きてえづきだす。全身に力を入れて、足を踏ん張っていてもガクガク震えてしまうほど激しくえづいて、大量に嘔吐した。

緑色がかった茶色っぽい液体。これまでで一番大量だった。でも、今日はずっとスヤスヤ寝ていて悪心を感じていた様子は無く、こまめに吐くことも無かった。大量の嘔吐で驚いたけどスッキリ吐けたのかも知れない。輸液と、一緒に入れてもらった吐き止め薬やステロイドのおかげか・・・。 一度に吐く量が大量でも、悪心が続いてこまめに吐くより体は楽かも知れない。そうだといい・・・。

 

黄色い水たまり

夫が仕事帰りに、頼んでおいたペットシーツを買ってきてくれた。ひよりは近頃、隙間に入って くつろいでいる時に おしっこをしてしまうことがある。あらゆる隙間にペットシーツを敷いてみた。ひよりはこんな所にペットシーツが敷いてあることを嫌がるんじゃないかな、傷つくんじゃないかな・・・そんなことを考えていると、ひよりが起きて来てトイレに入っていった。おしっこかな?と思って見ていると、トイレに入りきる前におしっこが出てしまった。

トイレの入り口付近の床に "黄色い水たまり"。ひよりは しばらく黄色い水たまりを見ていた。申し訳なさそうな、傷ついたような顔で見ているひよりの姿がたまらなかった。

「いいんだよ、ひよちゃん。ちゃんとおしっこが出た事の方が大事。いっぱい出て良かったね。」

 夫と2人で明るい声でひよりに話しかける。ひよりがトイレを離れてから、ひよりが見ていない事を確認しておしっこを掃除した。

 

3日目の輸液

22:30頃、輸液の準備を整えて、お風呂場にいるひよりを迎えに行った。

ひよりを抱えてリビングの段ボールの中へ。

ひよりはダンボールの中でうずくまり、くつろいでくれるのかと思ったらいきなりえづいて嘔吐した。今日は2回めの大量嘔吐。夕方と同じ緑色がかった茶色の液体だった。

ダンボールはダメになってしまったから、私のヒザの間にひよりを寝かせて輸液をすることに。

今日も私が針を刺す。20mlくらい入った。ここまでは順調。それから輸液の落ち方が鈍くなる。夫が輸液のバッグに両手で一生懸命圧力をかける。

40mlくらい入ったところで、ひよりが起き上がって動こうとしたので慌てて針を抜く。ひよりのあとをついてを行くと、洗面所で横になったので、夫と2人で洗面所に輸液セットを移動して、そこで輸液を再開することに。ひよりはそのままくつろいで輸液を受けてくれた。そして、40分くらいかけて合計100mlくらいまで入れることが出来た。

目標の150mlには及ばないけれど、これだけ入れば上出来としよう。

ひより、今日も頑張ってくれてありがとうね。

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 【後記】

この頃、おしっこの粗相が急に増えてきました。尿意を感じてトイレに向かっても、トイレまで間に合わなかったり、寝ていたダンボールの中で してしまったり...ひよりも無意識のうちに出てしまっている、という感覚だったのか、出てしまったおしっこを不思議そうに眺めていることも多かったです。不思議そうに眺めるその眼差しがなんとも寂しそうで、私たち夫婦は胸を痛めたのでした。

この日の輸液もなかなか入らなくて悪戦苦闘しました。夫も頑張ってくれました。高い位置にある輸液バッグを力一杯押し続けるのはとても大変だったはず。でも、何も言わず頑張ってくれました。

この日で輸液は3日目。毎回20mlまでは順調で、その後はなかなか入りませんでした。今思えば、この時のひよりに必要な水分が20mlだった、という事なのかもしれません。生き物の体というのはよく出来ていると思います。私たち夫婦はそんなことにも気付く余裕も無く、輸液を150ml入れることばかりを考えていっぱいいっぱいでした。

(令和元年、5月1日 )

目標『輸液150ml』 ・・・’18.9.13のこと。(その2)

 ↓前回の続きです。ひよりはトイレの粗相をはじめ、私は動揺しました。

chatorajirushi.hatenablog.com

 

 オムツ検討?

あれからずっとクローゼットで寝ているひより。様子を見に行ってみると、ちょうど ひよりが起きてきた。声をかけようとすると エグエグとえづき始めて嘔吐。少なくとも1日に4~5回は吐くようになった。吐く時はいつも全身の力を使っている。それに、きっと ひよりは横になっていても常に乗り物酔いみたいな悪心と闘っているんだ...、そう思うと何の力にもなれない自分が嫌になる・・・。

吐いて少しはスッキリしたのか、窓の外を眺めてくつろぐ様子を見せてくれた。時折よだれが垂れてしまって口を気にするが、”くちゃくちゃ”もなくゆっくり出来ているようす。

ひよりが落ち着いているので、夫にひよりのことを頼んで、私は近くのスーパーにオムツを見に行くことに。ペット用のオムツ売り場を見たことが無いので、どんなものがあるのか見当もつかない。

売り場を見てみると、大きいサイズしかなかった。もう一軒、ドラッグストアへ行ってみる。やっぱりひよりには大きすぎるサイズしかない。それともオムツってこういうもの??そもそも猫用が売ってないし。小型犬用を使うのかな?

何も知らない私。ほんと無知で嫌になる。

もう一度、ひよりの胴回りのサイズを測って出直すことにした。

 

いざ輸液

帰ってみると、ひよりはまだ落ち着いていた。

落ち着いている今のうちに輸液をすることに。輸液2日目。今日は私が針を刺す。うまくいきますように・・・。

 今日は、ひよりにダンボールの中に入ってもらった。ダンボールは大好きなのですぐに落ち着いてくれた。いよいよ輸液を始める。

今日は夫が輸液のバッグを持ち、私が針を刺す。針を刺すのは緊張したけど「夫が出来ないなら 私がやらなければ」という使命感が勝ち、動揺もなくうまく刺すことが出来た。

だがやはり昨日と同じで、20mlくらい入ったところで輸液の落ち方が鈍くなった。始めてからもう30分近くたっている。時間がかかり過ぎて飽きたのか、ひよりがモゾモゾと動き 針が抜けてしまって断念。

目標150mlなのに今日もたったの20mlか......。

輸液には、吐き止め薬やステロイドなどの薬が入っているから、今日こそはきちんと150ml入れてあげたかった。

それに時間がかかり過ぎている。病院で先生にやってもらった時は10分くらいで終えていたのに...。何がいけないんだろう。。。 

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先生への質問と回答

ヘコんでいても仕方が無いので、 輸液の仕方について もう一度先生に電話で聞いてみることにした。

輸液が落ちないという質問に対する回答は以下の3つだった。

①針が細い?

針を太いものに替えてみると良い。(太い針が怖くて、私が細い針を希望したのだった。。。)

②輸液バッグの高さ(圧力)が足りない?

輸液が流れる圧力と、ひよりの体の圧力ではひよりの方が勝っている状態。輸液バッグを高くしてみるといい。または輸液バッグを手で押してギューッと圧力をかけてみるといい。

 ③針の向きが悪い?

針の先端は斜めにカットされているので、その断面に皮膚が乗ってしまっている状態だと、針穴がふさがって輸液が流れていかない。もう一度皮膚を持ち上げて針を45度の角度にしてみて流れるかどうかやってみるといい。

そこで、私がネットで見た『針を回転させてみると輸液が流れることがある』という情報について先生に聞いてみたところ、即却下された。

先生曰く「ネットでは ”針を回転させる”という方法を よく見かけるが、私はすすめない」とのこと。

「針の先端はよく切れるナイフのようなもの。ちょっと皮下組織をかすっただけでもスパッと切れてしまう。針の先がちょっと当たっただけでも出血するし、何よりも猫さんがかなり痛い思いをするはず。グリグリ針を回すのは危険」と。

ちゃんと皮膚を持ち上げて、針の先端が皮下組織に当たらないことを確信してから角度を変えるのが安全、と教えてくれた。

 

ひとまず、①の針の太さは次回検討することにして、②輸液バッグの高さ(圧力)、と③針の向きに注意して、もう一度挑戦してみることにした。

 

『ゴロゴロ...』に救われる

ひよりにはもう一度ダンボールに入ってもらった。

いつもは寝室に置いてある電気スタンド(150cmくらいの高さ)を持って来て、それを更にテーブルの上に乗せて高さを出し、ライトの傘部分に輸液バッグを引っかけた。ひよりはダンボールの中で、くつろぐ様子を見せてくれているので早速始める。

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↑分かりずらいですが...電気スタンドの傘部分に輸液バッグを引っかけてあります

 

針はなんなく刺すことが出来た。最初は調子よく輸液は流れている。やっぱり高さがあると勢いが違う。だが...やはり徐々に遅くなる。

 落ち方が遅くなってからは、夫が輸液バッグを両手で挟んでギューッと押してくれている。高いところの輸液バッグを押す作業は とても疲れる作業だけど、ひよりのために夫も頑張ってくれた。

私は針が抜けてしまわないように、そして良い角度が保てるように集中していた。ひよりはダンボールの中で、うっすらゴロゴロ言ってくつろいでいる。輸液は辛くなさそうで不快な様子も見せず、心地よさそうにしていてくれた。輸液はうまくいかない事ばかりだけど、『ゴロゴロ...』にとても救われる気がした。嬉しくて ひよりのゴロゴロに気を取られていると、ひよりがモゾモゾと寝返りをうち、針が抜けてしまった。痛恨のミス・・・!

結局、今日の輸液はトータル70ml。150mlには程遠いなあ・・・。

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 【後記】

輸液2日目も、目標である150mlが入れられないとなった時には とても焦りました。輸液にはひよりに必要な薬も入っているので、必要な量の薬を摂るためにも150ml入れなくてはいけない、と思い詰めそうになりましたが、なんとか前向きに考えるよう努めました。まずはひよりに苦痛がないこと、そして私が思い詰めてひよりを動揺させないこと・・・、それが大事だと自分に言い聞かせていたのを思い出します。

ひよりがトイレの粗相を始めたあたりから、私の心情がひよりに伝わることをとても気にしていました。というのは、ひよりの粗相を見て私がふと「ああ掃除しなくちゃ」と思った時、ひよりが私の気持ちを読み取って傷ついているような気がしたからです。ひよりが辛い時に、一瞬 掃除をする手間のことを考えた自分を今でも責めます。その時のひよりの傷ついた顔がどうしても忘れられず、それを思い出すと 後悔と自責が満タンの”バケツリレー”が次々とやって来てしまうのです。

(’19.4.16)

ひよりの気持ち ・・・’18.9.13のこと。(その1)

 ↓前回です。自宅での輸液を開始しました。

chatorajirushi.hatenablog.com

 

初めての粗相

ひよりの”くちゃくちゃ”で目が覚める。

ベッドの足元でよだれをたらして、口を”くちゃくちゃ”させている。吐き気が止まらないのがとても辛そうで胸が痛い。吐き気は本当につらいよね。私が引き受けてあげたいよ。

「ひよちゃん、辛いね…。しんどいね…。」

声を掛けると離れて行ってしまった。私はそっとしておくことしか出来ない。ひよりはキッチンの隅まで行ってうずくまっている。

吐き止め薬のセレニアが効かない以上、もう何もしてあげられないのかな・・・。

玄関に行ってふと見ると、黄色いオレンジジュースのような液体が。

おしっこ・・・? これが尿だと気づくまでに少し時間がかかってしまった。

今までこんな事無かったのに……。この場所でするしかなかったんだね。ひよりの気持ちを思うと、どうにもこうにも涙が止まらなかった。

いいんだよ、ひより。ひよりが楽なようにしていいんだよ。

輸液をして体に水分が入ったから たくさんおしっこが出てしまって、トイレまで間に合わないということ・・・?複雑な気持ちになる。

 

ひよりのトイレを見てみるとうんちが出ている。

マカロニほどの大きさ。溶けたチョコレートのような柔らかさで、色は真っ黒。

これがタール便か・・・と すぐに判る黒さ。血便なんだね。腫瘍部分からの出血だと思うと、現実を見せられている気がしてショックを受ける。

 

嘔吐は続く

しばらくキッチンの隅でうずくまって過ごしたひより。

様子を見に行ってみると、ひよりは起き上がって「おーん」と鳴いた。

吐き気がある時の鳴き方だ。きっと「こっちへ来ないで」って言っている。オロオロしながら見守ると、少し歩いたところでひよりは苦しそうに全身を震わせながら激しくえづきはじめ、勢いよく大量に嘔吐した。

大量の茶色い液体。匂いを確かめてみる。

便臭があったら腸からの逆流が始まっているサインだと、先生が教えてくれた。まだ便臭は無い…と思う。

 大量に吐いたので、鼻も口のまわりも茶色く汚れてしまっている。顔を拭いてあげたいけど、放っておいて欲しいのは分かっている。我慢して見守るしかない。

たくさん吐いたから、少しは気分が良くなるといいな。ひよりはクローゼットで眠る様子。少しはゆっくり眠れますように。。。 

 

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ひよりがいない?!

仕事が休みで家にいた夫。クローゼットにひよりの様子を見に行った夫が、ひよりがいないというのでびっくりして、二人で探しまわった。

今日はずっとクローゼットで眠っていたはず。さっき様子を見に行った時は静かに眠っていたのに、どこへ行ったというんだろう?

探しても探してもどこにもいない。

「あっ!」

お風呂場の方で夫の声がする。

ひより?!ドキッとする・・・

ドキドキしながら行ってみると・・・・・

バスタブの中で横になって「どうしたの?」という表情でひよりがこっちを見ていた。

・・・・・よかった。

ひんやりしたバスタブでゆっくりしていたんだね。お風呂の扉が開いていたの?いい場所を見つけたね。

ひよりはしばらくバスタブでゆっくりしたいようだったので、扉を開けたままそっとしておくことにした。

 

「ひより、辛いよね・・・」

ひよりの様子を見にお風呂場へ。

脱衣所に入ったとたん、床にひよりの足跡を見つけた。お風呂場から出たのかな?と思っていると、なんだかおしっこの臭いがする。

良く見ると洗濯機と壁の狭い隙間に液体が。バスタブを見るとひよりはいない。嘔吐したようで、バスタブの中にも液体が広がっている。

夫はバスタブの嘔吐物を、私は床のおしっこを掃除した。

今日は2度目の粗相。ひよりの気持ちを思うと切なくなる。。。

床を拭きながら ひよりの足あとをたどっていくと、クローゼットに続いていた。

粗相が続くならオムツを検討するべきか。しんどい体にオムツは付けたくないけど・・・。

ひよりの足を拭く。嫌がるものの、抵抗する力はそれほど残っていない・・・。

ひより、辛いね・・・。

あんなにキレイ好きだったひより。今はトイレに行くこともままならないなんて。

口のまわりだって、今までは少しでも汚れれば念入り念入りに、何度も何度も自分でキレイにしていたのに・・・。今はそれも出来ない・・・。

その上、オムツだなんて。。。

ひよりの辛さを思うと鼻がツーンと痛くなって、涙が出て止まらなくなってしまった。

 (つづく)

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【後記】

ひよりの粗相やオムツを検討した時のことは、辛かったであろうひよりの気持ちとともに、今でもよく思い出します。猫さんは皆、体の隅々までしっかり自分でグルーミングをして、トイレの砂も念入りにかけて・・・というくらいキレイ好きなのに、そんなことがどうでも良くなるくらい体が辛いんだと思うと たまりませんでした。

そして粗相をした後、思い詰めたような目でそれを見ているひより・・・。その表情を思い出すと、胸が締め付けられて 今も涙が出ます。

この日は、この後 前日に続き2度目の輸液をします。なかなかうまくいかなくて、またまた病院の先生に あれこれ質問することとなりました。その内容も含めてこの日の続きは次回書きたいと思います。

(「自宅での輸液を決意・・・’18.9.12のこと。」の記事に、『通院の覚え書き』を追記しました。ご参考までに。)

(’19.4.2)