幸せな10年間 ・・・2018年までのこと。
命名「ひより」
ひよりが我が家にやってきた当時、私は書家を目指して展覧会を開いたり、雑貨屋さんに作品を置いてもらったりと、書作家活動を始めた頃でした。
たまたまその時、ある文房具屋さんで「猫フェア」をやっていて、猫をテーマにした作品を出品することに。
その中に「ねこびより」という作品がありました。
当時の携帯で撮った写真なので、画像が悪いのですが・・・
(そして、未熟な作品で恥ずかしいこと極まりないのですが、ひよりの名前の由来となった作品なので、思い切って載せます・・・恥っ)
「ねこびよりに我が家にやってきたから『ひより』ちゃんだね。」
と夫が言い、その日から「ひより」となりました。
以来10年間、「ひよちゃん」と呼ばれることになります。
なんていい子!
ひよりは うちに来た日から、病気の時以外はトイレの粗相をしたことがありません。
食卓に並べた人間の食べ物を盗み食いしたことも、畳で爪をといだこともありません。
叱ることをせず 甘やかして育てたので 食卓には遠慮なく上がるのですが、食べたいものがあっても黙ってじっと見つめるだけ。
たまに、恐る恐る手を出すこともありますが、「これ」とひとこと声をかければ、手を引っ込めるのです。
あっ、そうそう・・・盗み食いするもの、ありました。
茹でたてのブロッコリーと、スライスしたきゅうりです。
キッチンでブロッコリーを茹でていると、
はたまた、きゅうりをスライスしていると、
気配を消して近づいて来た ひよりと目が合います。
そして、目を離した隙に(正確には、ひよりが盗みやすいように見ないフリをしていると、です。)茹でたてアツアツのブロッコリーを、悪戦苦闘しながら1個盗んでいきます。
猫舌なんだから冷めてから持っていけばいいのに、と親バカ飼い主は目を細めるのです。
人並み外れたビビリ
ひよりは私たち以外の人に心を許したことがありません。
きっと 我が家に来た時そうだったように、他人に慣れるには1週間くらい時間が必要なんだと思います。
人の気配にはとても敏感で、それを感じ取っただけで押し入れに逃げ込みます。
押し入れの上の段、タンスと壁の15センチほどの隙間が、ひよりが一番安心できる場所のようです。
押し入れが閉まっているとひよりは不穏になります。
だから、我が家の押し入れは10年間開けっぱなしなのです。
気づいたら10年・・・
ひよりが来てから、幸せで楽しくて 毎日がもふもふで、ひよちゃん、ひよちゃんで あっという間に過ぎていった10年でした。
避妊手術で全身網タイツになったり、
歯が抜けて(飼い主が)大騒ぎで病院に連れて行って笑われたり(乳歯でした)、
引っ越しのストレスで血尿が出たり、
膀胱炎で飼い主をあわてさせたり したものの、
概ね健康、食いしん坊で元気に過ごしてきました。
(↑避妊手術後の全身網タイツ)
そして・・・
2018年、
思いもよらない残酷な事実とともに、今年の夏がやってくるのです。
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【後記】
いまでも「どうしてこんなことになっちゃったんだろう・・・」と、途方にくれます。
今年の夏は猛暑だったと言うけれど、私にはその感覚(記憶?)がありません。。。
『ひよりのために』それだけを考えて毎日いっぱいいっぱいで過ごし、夏は終わっていました。
次回からは、今年の夏に起こったこと、ひよりの体調の変化の記録を綴っていきます。
元々、かかりつけの先生に ひよりの様子を説明するために 記録していたものなので、日記風の記述になっています。
ひよりに起こった出来事を ひとつひとつ、自分自身で もう一度受け止めながら書いていこうと思います。
(’18.9.28)