こころの穴は ねこのかたち。

~愛猫ひよりの病気のはなし。そして・・・ひよりのいない”今”を綴っています。~

【番外編】猫さんたちがくれたご縁

いつもありがとうございます

みなさま、重い話題ばかりが続くこのブログを毎回読んで下さりありがとうございます。バカな飼い主ですから、お叱りを受けることも覚悟して始めたこのブログでしたが、みなさま とてもあたたかく、スターを残して下さり、読者になって下さり、コメントを書いて下さり・・・どれだけ励みになっているか分かりません。。。ありがとうございます。

 さて、今日はお知らせしたい事があり、いつもの日記風のブログはお休みして【番外編】としてお届けしたいと思います。

 

不思議なご縁

先日、不思議なご縁をいただきました。愛する猫さんたちが繋いでくれたご縁です。そのことを、ひよ爺親方さん(id:chakibineo0316)が、ご自身のブログで紹介して下さいました。ひよ爺親方さん、ありがとうございます!

↑ このご縁は、ひよ爺親方さんが私のブログにコメントを残して下さったことから始まります。ひよりの闘病が、ひよ爺親方さんの愛猫キーちゃんの姿を彷彿とさせるというものでした・・・

 

ひよりはこの先(今後ブログにも書かせていただきますが・・・)食欲が戻らず、病院の先生に「チューブを入れようか」と言われます。つまり、胃にチューブを通す手術をして そこから食べ物を入れる『胃ろう』というものを すすめられたのです。

当時の私は動揺して『胃ろう』について調べまくりました。その時 偶然たどり着いたのが、ひよ爺親方さんと愛猫キーちゃんのブログでした。↓

不安と動揺でパンク寸前だった私は、この記事に支えられて 大きな勇気をもらいます。

・・・詳しいエピソードは ぜひキーちゃんがつないでくれたご縁 〜ひよりちゃんのこと - Love of Cats 猫たちからのギフトを読んでみていただければと思います(^-^)

 

ひよ爺親方さんは、愛猫キーちゃんを亡くされても 前向きに ”その意味” を きちんと受け取り、私たちにもたくさんの力をくれる素敵なブログを書かれています。私も ひよりへの後悔で後ろ向きになった時には、ひよ爺親方さんのブログを何度も訪れて 力をもらっています。

そのおかげもあり、ひよりへの後悔ばかりだった私も 最近では、楽しかったことを少しずつ思い出せるようになりました。 

 

「いっぱい お話しして・・・」

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 「いっぱい いちゃついて・・・」

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「いっぱい ちゅーをしたね・・・」 

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 きっと、キーちゃんとひよりが「おいポンコツ、しっかりせぇよ」と、ひよ爺親方さんのブログに再び導いてくれたのだと勝手に思っています。

(ちなみに、ひよ爺親方さんの ”ひよ” は、ヒヨコの ”ひよ” だそうですよ。我が家のひよりとは無関係なのですが、こんな小さなややカブりにも、心がザワついてしまうのです。笑)

 

終わりに

ひよりのこと・・・今日まで書き綴って参りましたが、きちんと書くことを避けていた事を書きます。

 2018年 9月17日  ひよりは旅立ちました。

このブログは、ひよりが旅立ってから始めたものです。私がハッキリと言及しないために、みなさまを混乱させてしまっていると思うのです。

私自身も「ちゃんと書かなくては」と思ってはいたのですが、なぜかこの事を文字にして書くことができず、みなさまには察してもらうかたちになっていたこと、本当にすみませんでした。文字にして書いたものを自分で見る勇気が無かったというか・・・自分で受け止め切れていなかったんだと思います。いつまでたってもポンコツ飼い主です。

ひよりが旅立って、もうすぐ49日を迎えます。ひよりが生まれ変わって、また私の元に帰ってきてくれるなら、その時はもっとイケテル飼い主になっていたいものだなぁ・・・と思います。みなさまのあたたかいお力をいただきながら精進していきます。本当にいつもありがとうございます!

 

ブログは今後も続きます。ひよりが『その日』を迎えるまでの記録です。

この記録が、あの頃の ひよりと私のように 途方にくれる誰かのお役にたてますように。

徘徊が止まらない ・・・’18.8.21のこと。その②

心ここにあらず・・・

食欲が出るという薬 ”ペリアクチン” を飲んでから、ひよりは落ち着かない様子。午後もウロウロ動き回り、時々「んなーぉ」と鳴く。『心ここにあらず』といった感じ。

その後、吐き気のサイン”くちゃくちゃ”が始まり、押し入れに引きこもってしまう。昨日も吐き止めの薬を飲ませるのを失敗したから、吐き気があるのかもしれない。

こういう時は、触ったり声をかけたりすると 吐き気を誘発してしまいそうで そっと見守る。

そっと見守ろうと思った割には辛抱できず、数分後「ブラシ?」と声をかける。ひよりは少し反応をみせ、ブラシに応じてくれたがすぐに "くちゃくちゃ" を始めてしまった。ごめんね。。。今度こそ離れて見守ることにする。

 

ひよりが「おーん」と鳴いている声がして行ってみると、箱座りで口を”くちゃくちゃ”。「おーん」と鳴いては位置を移動して なかなか場所が定まらない。やっぱりペリアクチンの副作用なのかな? ほとんど心配のない薬だって言われたのに・・・。

今日は朝から様子が変。ほとんど眠れていないようだし、疲れてないかな・・・体力が心配。

新たな投薬方法を模索

吐き気があるなら止めなくては。吐き止めのセレニアを飲ませよう。オブラートに包んで飲ませる作戦は概ねうまくいっている。だが昨日は、オブラートが破れて失敗した。もう失敗したくなくて、ほかに何かいい方法はないかとネットで調べまくり ”服薬ゼリー” にたどりついた。

オブラートにくるんだ後、服薬ゼリーと一緒に飲ませればノドに貼り付く心配も解消され つるんと入っていきそうだし、オブラートが破れても薬の味を感じにくいはず。

でも人間用を使用していいか心配だったので、”ポカリスエットゼリー”で試してみることに。以前 先生が「ポカリなら飲ませてもOK」と言っていたのを思い出したのだ。

そして実行。

・・・・・うん、あっけなく失敗。2回試みるも2回とも失敗。

そらそうだよね。つるんと入っていくものは つるんと出ても来るね。 

ちゃんとした服薬ゼリーならよかったのかな。。。

ひよりに余計なストレスをかけてしまったな。ひよりは疲れ果ててヨロヨロとクローゼットへ移動し、倒れて横たわっている。

ほんと余計な事した。ごめんね、ひより。激しく反省。

 

夫が帰宅した後、ひよりの薬を手伝ってもらったら 今までどおりのオブラート作戦でウソみたいにうまくいった。夫がひよりの体を動かないように押さえて、私はひよりの口元に集中。口を開けてオブラートでくるんだ薬を放り込み、ノドをさすり スポイトで水を飲ませる。

そうだ、最初から2人で飲ませれば良かったんだ。明日からは夫の帰宅を待って一緒に飲ませよう。

無事に薬も飲ませる事ができて、ひよりの吐き気は治まりつつある様子。私は安心して眠りについた。

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夜中の徘徊

夜中、ひよりが「んなーぉ」と鳴きながらウロウロしている。私のベッドに上がってみたり、降りてリビングへ行ってみたり・・・なんだか落ち着かない。

私も起きて一緒にリビングへ行き 声をかける。ヒザに乗ってくれるけどなかなか落ち着く位置が決まらず、すぐに降りてウロウロ・・・。

寝室へ誘導して一緒に寝ようとするも、横になるのは数分でまた起きてウロウロ・・・。時々ベッドに寝ている私を覗きこんで「んなーぉ」と鳴いている。

ひよりは今日、昼間もあまり眠れていないのに、夜中もウロウロ歩きまわって 体は疲れているよね。きっと薬(ペリアクチン)のせいだ。こんなことに体力を使わせたくないのに・・・。

薬に動かされ続けているひよりが不憫で不憫で泣けてしまう。

明日また先生に相談しよう。

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【後記】

夫に薬を手伝ってもらうのは、この時が初めてでした。実は、私がひよりの事をあまりにも心配するので 夫は「(ただの)膀胱炎で騒ぎすぎ」だと言い、そのことに腹を立てた私は ”アナタには頼りません”と意地になっていました。なので、投薬も通院も一人でやり遂げようと思っていたのです。でも、ひよりの事を考えたら私の意地なんてどうでもよかった。もっと早く2人で薬を飲ませるべきだった。私の意地がひよりを余計に苦しませてしまいました。

ほんっとうに私は人間が小さいのです。

(’18.10.31)

期待の星『ペリアクチン』  ・・・’18.8.21のこと。その①

食欲の薬『ペリアクチン』 

ひよりは朝まで寝室に来ることは無かった。

起床してみると、低いソファテーブルの下で寝ている。具合は悪そうではないが、元気があるわけでもなさそう。「ブラシ?」の声にも反応ナシ。ブラシをしてあげると、体に緊張感はない(吐き気は無い?)が、喜んでいるかどうかも分からない”無表情”。

11:00頃、期待いっぱいで 食欲の薬『ペリアクチン』を飲ませる。どうか効いてください!これで食欲が戻りますように・・・と祈る気持ち。

ゆうべ飲ませられなかった胃酸止め(ファモチジン)も一緒に飲ませた。いつものように嫌がられたが、吐かずに上手く飲んでくれた。

投薬から30分くらいすると、ひよりが部屋をウロウロし始める。落ち着きがなく歩きまわり、時々「んなーぉ」と こもった声で鳴いている。

少し落ち着いてもらおうと、ソファに腰かけて ひよりをヒザに誘ってみると、すぐに乗って来てくれた。だが、ひよりは落ち着かない様子で「んなーぉ、んなーぉ」と鳴きながら、ヒザの上を 右回り 左回りとうろうろ まわっている。ちょうど良い位置を決めたいのになかなか決まらない・・・といった感じ。

なんか様子がおかしい。

 

裏切られる期待

食欲の薬ペリアクチンを飲んだので、そろそろ ご飯に誘ってみようかと思っていると、めずらしく ひより自らカリカリマシーンのところへ。

待ってました!

準備していた療法食、食べてくれるかな?

療法食は病院の先生がすすめてくれたとおり、ロイヤルカナンの療法食 PHコントロール0ゼロを準備した。ロイヤルカナンの療法食にはPHコントロール0(ゼロ)・1・2があるそうで、ストルバイト結晶を消す作用が一番強いのが0(ゼロ)だそう。迷わず 0(ゼロ)を購入した。

お願いだから食べて・・・! 祈りつつ見守る・・・

・・・が、祈りも空しく一口も食べない。療法食が嫌なら他のものでも と思い、ツナ缶を出してみるも全く興味ナシ。のり、おかか・・・食べない。

なんで?!食欲の薬を飲んだのに・・・。

期待が大きかっただけに、落胆も大きい。はあ~、ダメか。ひよりには効かないのかな。

でも、喉は渇くようで水はたくさん飲んだ。 ブドウ糖入りの水も たくさん飲んでくれた。脱水症状にならないように ちゃんと体に水分を取り入れて欲しいし、少しでもカロリーをとってほしいと思って準備したものだ。

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結局ひよりは、何か食べたそうにしていた割には何も食べずに、相変わらず落ち着かない様子で 寝たり起きたりを繰り返していた。

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【後記】

食欲が戻りさえすれば療法食が食べられるので、膀胱炎が治り 元気になると思っていたので、期待の薬ペリアクチンが効かないと分かったときは落胆しました。よくなるためにマズい薬を、嫌がって暴れるひよりに無理やり飲ませているのに ちっとも効果が出なくて、ひよりの体力も心配でした。

 

ブドウ糖を溶かして作った水は よく飲んでくれて重宝しました。先生は薄めたポカリでもいい と教えてくださいましたが、ひよりはポカリを嫌がって飲まないので 自作することにしたものです。ブドウ糖は溶けやすいタブレットタイプのものを使用して、300mlのお湯に ひとつまみの塩と ブドウ糖タブレットを4粒溶かすだけで簡単。オススメです。

(’18.10.29)

ついに病院へ!!! ・・・’18.8.20のこと。その②

病院へ行くチャンス?!

午後も相変わらず、ひよりは ぼーっと過ごしている。どこを見ているのか目もうつろ。。。

少しでも何か口に入れて欲しいと思い、子猫用のミルクを口の周りに付けてみたが、それを舐めようともしない。口の周りがべちゃべちゃでもお構いなし。だんだん乾いてカピカピになっても平気。気持ち悪くないの?仕方ないので、おしぼりでふき取った。

もしかしたら、ぼーっとしているこの時が病院に連れていくチャンスか・・・?! いいことに気づいた気がして、もう連れていくしかない気がして、ソワソワしてしまう。

午後の診察が始まる16:00になったらトライしてみよう!

ついにキャリーへ!

夕方、ひよりはソファの上でぐっすり眠っていた。バスタオルをかけてやるとゴロゴロと心地よさそうに喉を鳴らしている。

ひよりがまだ子猫で、私たちに警戒心 丸出しだったころ、タオルをかけてやると落ち着いて眠った。その頃の名残で、ひよりは顔まですっぽりタオルを掛けてもらうのが大好き。

ゴロゴロ眠っている間に、別の部屋でキャリーを準備しする。

そして、キャリーの蓋をあけて準備が整ったら、バスタオルごとひよりを包むように抱きかかえ、急いでキャリーに入れて蓋を閉じた。

ひよりはガルガル言って暴れたが、バスタオルで包まれていたため反応が遅れ、前回みたいにキャリーから脱出することはできなかった。ううん違う、バスタオルの影響だけじゃなくて、ずいぶんと力が弱くなっている・・・。

バスタオルを掛けられて、ゴロゴロとゆっくり眠っていたのに、騙してキャリーにねじ込んだりしてごめんね。申し訳ない気持ちが襲ってきて泣けてくる。「ごめんね、ごめんね」と謝りながら、でも ひよりのタメだから と言い聞かせ、心を鬼にしてキャリーの出入り口を念のためテープでふさいだ。ひよりはまだガルガル言って、出口に頭突きして逃走を試みている。「ごめんね、許してね。」泣きながら謝る。

ついに病院へ!!

病院へは自転車で行ける距離だが、ひよりのストレスを考えてタクシーを呼んだ。

診察開始の5分前には病院に到着。ほかの患者さんが来る前に看てもらうことが出来た。ひよりはキャリーの中でカッチカチに緊張している。目玉は真っ黒。鼻の下も膨らんで、ひげが前に出てトゲトゲしている。毛も逆立ってボサボサ。先生がキャリーから出しても、微動だにせずカッチカチ。

まずは体重。3.8キロ。7月半ばくらいに量った時は、4.5キロ近くあったはず。一か月でずいぶん減ってしまった・・・。

次に触診。先生がお腹を手で触って内臓の状態を確かめる。ひよりは緊張しっぱなしで体をガチガチにしていたので 分かりにくかったようだが、

 腎臓や膀胱の大きさは異常なし。

 触った限りでは手に触れるような大きなしこりも無し。

 脱水症状も全くなし。

・・・・・良かった。

最後に採血。検査結果は1週間後だそうだ。

 

そして、先生に今後の相談。

①抗生剤の薬が飲めないなら注射もある?

<回答>注射もあるよ。効き目が長いので注射は便利だけど、腎臓に負担がかかるかも。

まだ血液検査の結果も出てないし、もし腎臓が悪かった場合 取り返しが付かなくなる事が不安だったのと、また 薬の時みたいに副作用が出てしまったら・・・という不安もあり、迷った末 決断は出来なかった。

②食欲がほぼゼロ。まだ療法食も食べさせられていない。どうしたらいい?

<回答>"ペリアクチン"という薬を出すよ。抗ヒスタミン剤で本来はアレルギーの薬だけど、副作用に ”食欲増進・のどの乾き” というのがあって、その副作用を利用して、食欲のない猫さんに処方することがあるよ。

心強い。ためしてみよう。

 飼い主はグッタリ。。。ひよりはテンション高め

結局、採血と触診以外 何も出来ずに帰ってきた。せっかく病院に行ったのに、もっと色々出来ることがあったんじゃないかと 早くも後悔がやってくる。

ひよりは、キャリーから解放され家の中を歩き回る。興奮状態でテンションが高く、元気になったと勘違いしそうなほど。

私は 疲れがどっと襲ってきて ぐったり。でも、触診で何も無かったのが嬉しい。安心して力が抜けての ”ぐったり” でもある。あとは血液検査の結果が出るまで 療法食に専念しよう。

 食欲の薬(ペリアクチン)、効果がありますように!

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【後記】

ようやく病院へ連れていくことが出来ました。が、病院へ行けた安心感と同じくらい、ひよりの『抵抗する力』が弱くなっていたことに愕然としていました。こんなに簡単にキャリーに入れられるとは思わなかったのです。思った以上に、ひよりの体力は落ちていました。

 ↓7月にひよりがキャリーから脱走した時の様子です(過去記事を貼り付けるワザを覚えました。。。)

chatorajirushi.hatenablog.com

 今でも、病院で抗生剤の注射を打たなかった事を後悔しています。のちの血液検査では腎臓には異常が無かったことが分かります。躊躇せずにこの時 注射していれば、ひよりは膀胱炎の苦しみからは解放されていたかもしれません。せめて膀胱炎だけでも治してあげたかった。結果論でしかありませんが・・・。

 

<通院の覚え書き>

8/20 体重 3.8kg

   初診料 ¥1,500-

   血液生化学検査(モノリス)+T4 ¥9,500-

   ペリアクチン(1錠/1日、7日分)  ¥700-

 

新たなモンダイ ・・・’18.8.20 のこと。その①

様子がおかしい・・・

明け方、ひよりが口を "くちゃくちゃ" させる音が聞こえて目覚める。ひよりは私のベッドを降りてリビングへ行った様子。

ゆうべは私の寝言でビックリさせてしまって悪かったなぁ。よく眠れなかったよね。ごめんね。

ひよりがトイレに入っている音が聞こえる。注意深く耳を澄ましていたが、嘔吐の気配は無いようだった。

起床してみると、ひよりはソファの上に横になっている。眠ってはいないようだが、落ち着いて見える。

ゆっくりしているようなので、ブラシに誘ってみた。「ブラシ?」の問いかけに特に反応は無かったが、構わずブラシを始めてみる。すると、だらーんとヨダレを垂らした。口の中いっぱいにヨダレをためている。表情も ぼーっとしていて目はどこを見ているのか・・・。

どうしたの?!

いつも薬の前にブラシをするから、薬のことを思い出してしまったのかな?!でもどこか様子がおかしい。心ここにあらず といった感じ。

口をきれいに拭いてあげた後は ヨダレはおさまったようで、ホームセンターで買っておいた 膀胱炎の療法食「ロイヤルカナン pHコントロールフィッシュテイスト」のウェットフードをあげると、スープだけ少し飲んでくれた!

膀胱炎を治すためには、きれいに完食してほしいところだけど、3日ぶりに食べ物を口にしてくれただけでも嬉しい!無理はしないで少しづつ頑張ればいい。

少しでもカロリーをとったことで元気が出たのか、水をたくさん飲んでヒザに乗ってきてくれた。具合が悪いとヒザにも乗ってくれないので、今日は久しぶりに甘えてくれて嬉しい!

 

30分ほど落ち着いた後、突然ヒザを降りて 部屋のすみっこで 口を "くちゃくちゃ” 始めている。吐き気があるようだ。この突然の変化が辛い・・・。今朝のヨダレのこともあるし、また先生に相談かな。 

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結局また先生に相談

以下の①~③を相談することにして、電話をかけてみる。何度も電話だけで質問して迷惑な患者なのに、いつも先生は快く答えてくれる。本当にいつもすみません・・・。

①8/17に食べたのを最後に、今日(8/20)まで ほぼ絶食状態。どうしたらいい?

 <回答>3~4日の絶食は大丈夫。でも今日あたりから少しづつカロリーをとれるのが理想。少しくらい塩分があるものでもいいから、興味が有りそうなものを何でもあげて。(少し塩分がある方が、水をたくさん飲むので膀胱炎にはいいらしい。)

 ②療法食を食べないとストルバイト結晶は消えないのか。療法食を食べないとしたら、ストルバイト結晶を消す薬や注射はあるか?

 <回答>ストルバイト結晶を消す薬や注射は無い。療法食でしか治せないから 頑張って食べさせよう。

③昨日から ぼーっとしていて様子がおかしい。今朝は目も虚ろでヨダレも垂らした。薬の影響?それとも何かの病気?

 <回答>抗生剤を飲み始めてから様子が変わったようなので、抗生剤が合わないのかも知れない。今日から抗生剤をやめて様子をみよう。 療法食だけでも膀胱炎は治せるよ。

最大のモンダイ

なるほど・・・。

ボーッとしていたのは抗生剤の副作用?だとすると飲み続けることは出来ないよね。抗生剤が飲めないという新たなモンダイ・・・。薬を飲まなくても療法食だけで膀胱炎は治せると、先生はおっしゃったが・・・、

最大のモンダイは食欲がほぼゼロだということ。

どうやって療法食を食べさせればいいんだろう。どうやって膀胱炎を治せばいいんだろう・・・。

(その②へ つづく)

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【後記】

ぼーっとしてヨダレを垂らしている ひよりを見た時、実は前の晩に見た悪夢を思い出して内心真っ青になっていました。でも正夢だと思いたくなかったので、「深く考えない、深く考えない・・・」と自分に言い聞かせて、平常心を保つことに専念しました。

この後、食欲が戻らないひよりは療法食を食べることが出来ずに、私はやきもきして過ごすことになります。

(’18.10.25)

 

夢にうなされる ・・・’18.8.19のこと。

覇気がない・・・?

8/19、朝起きてみるとリビングのソファの上で箱座り。具合は良くなさそう。

ゆうべ病院から帰った後すぐに、お試しでもらった吐き止めを飲ませるも 失敗してしまい、それどころか嘔吐させてしまった。だから今日も吐き気は治まっていないのだろう。

胃酸止めと抗生剤は上手に飲んでくれて、吐くことも無かったのが救い。膀胱炎の薬(抗生剤)はきちんと飲ませて早く治してしまいたい。

 

しばらくそっとしておこうと思い リビングを離れていると、トイレに入っている気配が。見に行くと ちゃんと尿は出ている。そのあとすぐに嘔吐。白い泡のような胃液を吐いた。やはり、きちんと吐き止めを飲ませないと。

今日は一日ぐったり横になっていて、場所を移動することもほとんど無い。なんだか いつにも増して元気がない・・・というか覇気がないといった感じ。

具合が悪い時は、クローゼットに引きこもったり、暗い部屋に閉じこもったりするのに、今日はそういうことを考える気力もないといった感じで、ずっと同じ場所に転がっている・・・。

 

吐き止め(セレニア)成功!

午後も まだ朝と同じ場所にいる。

吐き気のサインの "くちゃくちゃ" も無さそうだったので、今のうちに吐き止め(セレニア)を飲ませようと思う。その前にまずリラックス。薬の気配を感じ取られてしまうと押し入れに逃げ込んで出て来なくなるので、まずは信頼関係を築くために ひよりをブラシに誘った。「ブラシ?」と声をかけると、ひよりは自らブラシに頬をグリグリして 気持ちよさそうに応じてくれた。

吐き止め薬のセレニアは苦いので、ひよりに苦みを感じさせないようにするために、オブラートに包んで飲ませることを思いついたが、包んでみると とても大きくなっていて、ひよりが飲み込めるか心配になってしまった。さらに、オブラートはノドにくっついてしまいそうな気がする・・・。でも、今までのやり方だと失敗するに決まってるし、チャレンジのつもりでやってみよう。

スポイトに入れた水も用意した。ノドにくっつかないように投薬後にこれで水も飲ませよう。

ブラシでくつろいだ後、ひよりがころんと横になったところで、不意打ちで口を開け オブラートに包んだセレニアを放り込む。ひよりの顔を斜め45度に保ちながら口を閉じて喉をさする。

「ゴクン・・・」 飲んだっ!?

次に、口の横(歯の間)にスポイトの先を挟んで水を飲ませる。ひよりは嫌がって首を振ったが、口の中に水は確実に入った。セレニアは胃に流れて行ってくれたはず!

やった!やっとセレニアを飲ませることが出来た!オブラート作戦成功!

続けて、胃酸止め(ファモチジン)も抗生剤も飲ませることができ、今日の薬はパーフェクトだった。

 

うなされる私

セレニアを飲ませてから、ぐったり横になっていることもなく、少し気分が改善した様子をみせていたので、焼きのりを与えてみると喜んで食べてくれた。

調子に乗って、おかかシーバ のカリカリを与えてみたが、食べる様子はなし。それどころか、口を "くちゃくちゃ"させながら寝室へ引っ込んでしまった。

セレニアを飲ませたからといって急に食欲旺盛になるワケないよね。ちょっと期待しすぎたね。ごめんね。

その夜、ひよりは私のベッドの足元で眠った。

ひよりも私も眠りについたあと、私は夢を見ていた。

夢の中で、ひよりは 低い体勢でトカゲのように歩いている。口からはヨダレが垂れて、足元からも液体が流れている(尿?)。 ひよりは少し歩いたあと立ち止まり、どこかを真剣に見ている。どうやら高い位置にある窓の外を見ている様子。その時、何か黒い影が窓の外を横切り、ひよりはその黒い影について行ってしまった。ひよりが窓に飛び乗る瞬間、私は必死で手を伸ばしたが ひよりはその手をするりと抜け出て行ってしまった。もどかしく宙を掴みながら私は「ひゃぁあああー!!」と叫び声をあげた。

「おいっ、どうした?!」

目を開けると、夫が驚いて私を揺り起こしているところだった。

ひよりもベッドの足元で、ビックリして上半身を起こして私を覗き込んでいる。

ああ、夢か・・・。ちゃんとひよりは隣にいる。確かにいる。良かった。夢で良かった。汗びっしょりで、涙が止まらない。

ひよりが "何か" に連れ去られる夢だった。その ” 何か ” は死神に思えて、私は怖かった。

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 【後記】

夢にうなされた時、夫は「(そんな夢を見るなんて)ひよりが死ぬと思ってるんだね・・・。」と意外そうでした。確かに、膀胱炎と診断されて 死ぬような病気ではないと安心したはずの翌日の夜に、私は夢でうなされたのですから、夫は「なんで?」という気持ちだったのかも知れません。でもなぜかこの後もずっと、私はこの夢が気になって 何度も何度も思い出していました。

(’18.10.23)

「膀胱炎ですね」 ・・・’18.8.18のこと。

尿検査 

結局、明け方までひよりはクローゼットの中で過ごした。

明け方、クローゼットから出てきて、ひよりは私のベッドへ。少し落ち着いた様子で 私の枕の上で眠った。私は 枕は奪われたけど 嬉しくて、ひよりの邪魔にならないように起床時間まで過ごした。

起床後はしばらくクローゼットの中にいたが、9:00頃には出てきてリビングでくつろぐ。表情はおだやか。水もちゃんと飲んでいて少し安心した。

先生に電話で相談。これまでの様子を話す。

先生の見解は・・・

ただの胃腸炎の可能性は低く、他の病気があると見ている。

たとえば、腎臓、肝臓、膵臓甲状腺、脳 などの異常。いずれも血液検査が必要。

やはり、もう病院に連れて行かないとダメですね、とお話しすると、その前に尿で分かる病気もあるので、尿検査をしてみましょうか という提案をして下さった。とりあえず、今の症状をおさえるための薬を処方してもらうことになり、今日も飼い主だけが病院へ行くこととなった。

来院すると、薬のほかに尿取りキット(ウロ・キャッチャー)も用意して下さいっていた。ありがたい。

薬は、いつもの胃酸止め(ファモチジン)と吐き止め。セレニアは家にたくさん残っている事、セレニアは苦いようでうまく飲ませられない事を話すと、違う種類の吐き止めをお試しで出してくださった。

帰宅してみると、ひよりは落ち着いている。元気ではないが辛そうでもなく、ひたすら寝ている。尿検査で何も分からなければ、今度こそ病院へ連れていく覚悟を決めなければ。

15:45、ひよりがトイレへ。もらった尿取りキットで尿を取る。午後の診察が始まると同時に病院へ行って早速検査をしてもらう。

結果はすぐに出るようだ。

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「膀胱炎ですね。」

15分くらい待つと結果が出た。

先生「ひよりちゃんは膀胱炎ですね。ストルバイト結晶も出ているから、しばらくゴハンは療法食だね。」

私「へっ?!」

全く予想していなかったので変な返答をしてしまう。

私「でっ、でも、頻尿ではなかったし・・・、以前 膀胱炎になった時は 分かりやすく頻尿だったのに、今回は全然そんなことないし・・・。膀胱炎で吐く・・・?」

と、驚きすぎてしどろもどろ。

先生「膀胱炎になっても全ての猫が頻尿になるわけではないんですよー。膀胱炎の症状は、頻尿、血尿、嘔吐です。嘔吐が続いて、色んな検査をしても原因が分からなくて、尿検査をしたら膀胱炎だった、というのは "獣医あるある" なんですー。」

そうなの?膀胱炎で吐いてたの?なんか予想外すぎて頭が働かない。先生に今後のことを色々質問したいと思っていたのに、全て忘れてしまった。

尿検査でわかる範囲の、腎臓、肝臓、糖尿すべて異常なし。

膀胱炎の薬(抗生剤)は10日分を処方された。今後は、 ストルバイト結晶を治すための療法食を食べさせることとなる。療法食は病院でも出せるけど、同じものがネットで安く手に入るからと、先生はネット購入をすすめてくれた。

 

なんだかキツネにつままれたような気分。膀胱炎だったんだ・・・。血液検査でしか分からない異常もあるそうなので、まだ完全に安心できないけど、膀胱炎になっていることは事実なので、今はそれを治すことに専念しよう。

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【後記】

”膀胱炎”と聞いた時は あまりにも予想外で、私の脳ミソは「ボーコーエンってなんだっけ?」の状態でした。脳の処理が追いついた時に初めて「ああ、膀胱炎か・・・。これで治療ができる。ひよりの病気が治る!」という安堵感が・・・。その後で「今まで膀胱炎に気付いてあげられず、こんなに長く辛い思いをさせてしまってゴメンね。」の気持ちがやって来ました。

そして、肝臓や腎臓、糖尿など、大きな病気の可能性を示す数値は全て異常なしだったことで、心から安心した事を覚えています。

この時から、また新たな薬との戦いと、ひよりの食欲廃絶モンダイが始まります。

(’18.10.21)

 

<通院の覚え書き>

8/18 尿理学的検査(比重等)  ¥500-

   尿化学的検査(PH,糖,ケトン等) ¥500-

   尿沈渣顕微鏡検査  ¥500-

   薬:抗生剤(OBFX10) 10日分 ¥1,000-

   薬:ファモチジン(胃酸止め) 5日分 ¥250-

   薬:メトクロプラミド5(吐き止め) 1回分 ¥50-