こころの穴は ねこのかたち。

~愛猫ひよりの病気のはなし。そして・・・ひよりのいない”今”を綴っています。~

「膀胱炎ですね」 ・・・’18.8.18のこと。

尿検査 

結局、明け方までひよりはクローゼットの中で過ごした。

明け方、クローゼットから出てきて、ひよりは私のベッドへ。少し落ち着いた様子で 私の枕の上で眠った。私は 枕は奪われたけど 嬉しくて、ひよりの邪魔にならないように起床時間まで過ごした。

起床後はしばらくクローゼットの中にいたが、9:00頃には出てきてリビングでくつろぐ。表情はおだやか。水もちゃんと飲んでいて少し安心した。

先生に電話で相談。これまでの様子を話す。

先生の見解は・・・

ただの胃腸炎の可能性は低く、他の病気があると見ている。

たとえば、腎臓、肝臓、膵臓甲状腺、脳 などの異常。いずれも血液検査が必要。

やはり、もう病院に連れて行かないとダメですね、とお話しすると、その前に尿で分かる病気もあるので、尿検査をしてみましょうか という提案をして下さった。とりあえず、今の症状をおさえるための薬を処方してもらうことになり、今日も飼い主だけが病院へ行くこととなった。

来院すると、薬のほかに尿取りキット(ウロ・キャッチャー)も用意して下さいっていた。ありがたい。

薬は、いつもの胃酸止め(ファモチジン)と吐き止め。セレニアは家にたくさん残っている事、セレニアは苦いようでうまく飲ませられない事を話すと、違う種類の吐き止めをお試しで出してくださった。

帰宅してみると、ひよりは落ち着いている。元気ではないが辛そうでもなく、ひたすら寝ている。尿検査で何も分からなければ、今度こそ病院へ連れていく覚悟を決めなければ。

15:45、ひよりがトイレへ。もらった尿取りキットで尿を取る。午後の診察が始まると同時に病院へ行って早速検査をしてもらう。

結果はすぐに出るようだ。

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「膀胱炎ですね。」

15分くらい待つと結果が出た。

先生「ひよりちゃんは膀胱炎ですね。ストルバイト結晶も出ているから、しばらくゴハンは療法食だね。」

私「へっ?!」

全く予想していなかったので変な返答をしてしまう。

私「でっ、でも、頻尿ではなかったし・・・、以前 膀胱炎になった時は 分かりやすく頻尿だったのに、今回は全然そんなことないし・・・。膀胱炎で吐く・・・?」

と、驚きすぎてしどろもどろ。

先生「膀胱炎になっても全ての猫が頻尿になるわけではないんですよー。膀胱炎の症状は、頻尿、血尿、嘔吐です。嘔吐が続いて、色んな検査をしても原因が分からなくて、尿検査をしたら膀胱炎だった、というのは "獣医あるある" なんですー。」

そうなの?膀胱炎で吐いてたの?なんか予想外すぎて頭が働かない。先生に今後のことを色々質問したいと思っていたのに、全て忘れてしまった。

尿検査でわかる範囲の、腎臓、肝臓、糖尿すべて異常なし。

膀胱炎の薬(抗生剤)は10日分を処方された。今後は、 ストルバイト結晶を治すための療法食を食べさせることとなる。療法食は病院でも出せるけど、同じものがネットで安く手に入るからと、先生はネット購入をすすめてくれた。

 

なんだかキツネにつままれたような気分。膀胱炎だったんだ・・・。血液検査でしか分からない異常もあるそうなので、まだ完全に安心できないけど、膀胱炎になっていることは事実なので、今はそれを治すことに専念しよう。

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【後記】

”膀胱炎”と聞いた時は あまりにも予想外で、私の脳ミソは「ボーコーエンってなんだっけ?」の状態でした。脳の処理が追いついた時に初めて「ああ、膀胱炎か・・・。これで治療ができる。ひよりの病気が治る!」という安堵感が・・・。その後で「今まで膀胱炎に気付いてあげられず、こんなに長く辛い思いをさせてしまってゴメンね。」の気持ちがやって来ました。

そして、肝臓や腎臓、糖尿など、大きな病気の可能性を示す数値は全て異常なしだったことで、心から安心した事を覚えています。

この時から、また新たな薬との戦いと、ひよりの食欲廃絶モンダイが始まります。

(’18.10.21)

 

<通院の覚え書き>

8/18 尿理学的検査(比重等)  ¥500-

   尿化学的検査(PH,糖,ケトン等) ¥500-

   尿沈渣顕微鏡検査  ¥500-

   薬:抗生剤(OBFX10) 10日分 ¥1,000-

   薬:ファモチジン(胃酸止め) 5日分 ¥250-

   薬:メトクロプラミド5(吐き止め) 1回分 ¥50-