こころの穴は ねこのかたち。

~愛猫ひよりの病気のはなし。そして・・・ひよりのいない”今”を綴っています。~

神様がくれた1週間<6日目> ・・・’18.9.6のこと。

前回です。ひよりは力いっぱい爪とぎをする姿を見せてくれました。

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ブラシをしながらお話

 朝からひよりはリビングにいる。起床してみるときちんとお座りして出迎えてくれた。

寝る前に用意しておいたフードは食べていない。おしっこ少量。うんち無し。

ひよりが口をむにゃむにゃさせている。もしかして吐き気のサイン”くちゃくちゃ”では?と心配になり、様子を見ることに。

 ブラシをすると気持ちよさそうにしている。良かった。吐き気はないようだ。

ブラシをしながらたくさん話をした。

「気分がいい日が長く続くといね。少しづつでも何か食べられるといいな。お水は毎日飲めるといいね。ブラシも毎日しようね。具合が悪くなったらすぐ言うんだよ、お薬をもらってくるからね・・・。」

時間をかけてブラシをして、「ごはん?」と聞いてみる。

何か食べたそうに私の顔を見るので、ウェットフードのペーストやスープを用意する。

顔の前に近づけてみるも、匂いをかぐだけで食べる気配なし。それどころかテンション低めにクローゼットにこもってしまう・・・。食べたくなかったのかな、気持ち悪くなっちゃったかな、ごめんね。そっとしておく。

ひよりは夜までクローゼットでゆっくり眠った。

 

ひよりの好きな物『スイカ

ひよりの好きなスイカを買ってみた。スイカなら水分も摂れるし糖分だってある。果肉は食べられないだろうから果汁だけ少し絞ってみた。

22時頃、なかなか起きて来ないひよりの様子を見に、スイカの果汁を持ってクローゼットへ。ゆっくり眠っていた様子だったが、私を見て頭を上げてくれた。

イカを顔に近づけてみる。ひよりは好物のスイカだと分かったようで、ハッとした顔をしてペロペロと舐めてくれた。嬉しくて嬉しくてたくさん果汁を絞った。

果汁をたくさん飲んだ後、ひよりはリビングに出てきて"ころん"をして、お腹を見せてくれた。スイカで水分と糖分がとれて、元気が出たのかな。やっぱり好きなもののチカラは大きいね。スイカパワーだね。

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ひよりはスイカが大好き

 

調子に乗って反省

イカを味わってから1時間くらいして、モンプチのスープ(コンソメ仕立て)をあげてみた。スイカ以外に何か"ごはん"らしいものを口に入れて欲しくなったのだ。

初めてのモンプチスープ、スープならいいかな...と思って買ってみたけど、どうだろう・・・

飲んでくれた!今日は1日スイカ以外 何も食べてくれないかと思ったから安心した。何か食べてくれるというだけで こんなに嬉しい。

ひよりは今夜はリビングで寝るらしい。ひよりに「おやすみ」をして寝室へ。

ふとんに入ったとたん、ひよりが吐いている音がしてビックリして飛び起きる。

・・・モンプチをたくさん吐いていた。

ひよりはテンション低めにクローゼットへ行ってしまった。ごめんね。私が調子に乗って食べさせたせいだね。

すぐ調子に乗る...私の悪いところだ。明日からは吐かないように少しづつ、ひよりの好きなものだけ用意しよう・・・。ごめんね、ひより。明日もゆっくり過ごせるといいね。

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【後記】

 この頃はブラシをしながら、ひよりと話をしたり ちゅーをしたり・・・スキンシップをたくさんしました。もう数日するとひよりは 私のことを避けるようになります。この時のブラシの時間は今でも忘れらない、幸せをかみしめる時間でした。

ひよりはスイカが大好きで、スイカの気配を感じ取ると どこにいてもやって来て、スイカをおねだりしました。小さめに切ってあげるとザリザリと一心不乱に舐めます。スイカの皮の白いところが出てくるまで、いつまでもザリザリ舐めているほどスイカが好きな子でした。

そろそろ手術をしてから1週間。病理検査の結果が出るころでした。もう結果がどうであれ、やせ細ったひよりに更なる闘病をさせるつもりはなかったのですが、頭の隅で結果を気にしている私もいました。もし良性の腫瘍だったら?悪性でも転移が無ければ?・・・病院へはもう連れて行かないという固い決意があったにもかかわらず、矛盾した感情もありました。

(’19.2.7)