こころの穴は ねこのかたち。

猫のこと。日々 思うこと。~愛猫ひよりの病気のはなし~

まずいバリウム ・・・’18.8.30のこと。

 ↓前回です。”胃ろう”設置と同時にバリウム検査もすることになりました。

chatorajirushi.hatenablog.com

 

また嘔吐

夜中のうちにひよりが嘔吐した。胆汁らしき黄色い液体がトイレの近くに。

昨日も嘔吐したし・・・また体調が悪くなってきた。

ひよりは朝からずっとクローゼットの中で横たわっている。狭いクローゼットの中は ひよりが落ち着ける場所。常にひよりの幅の分だけ開けてある。ここにいるということは、「体調が悪いから放っておいて」ということ。

 昨日、”胃ろう”設置と同時にバリウム検査をすることにして予約もとった。バリウムは今夜のうちに私が飲ませることになっている。今日これからバリウムをもらいに病院に行かなくては。

バリウムの飲ませ方や 諸々の心配な事、先生にしっかり聞いておこう。

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検査の手順

バリウムをもらいに病院へ。先生に、検査のこと、バリウムの飲ませ方などを聞く。

明日の検査の手順をざっと教えてもらう・・・

まず麻酔をかけてレントゲンを撮り 異物などによる腸閉塞が無いか(バリウムが肛門まで到達しているか)を確認する。

◆異物による腸閉塞があった場合

 開腹手術をして異物を取り出し、”胃ろう”はせず その後の食欲回復を期待する。

◆がんなどの腫瘍があった場合

 開腹手術をして取れるようなら腫瘍を切除し、”胃ろう”の設置。

◆何も異常が無い場合

 ”胃ろう”を設置し、その後の様子を見る。

説明はこんな感じだったかな。テンパりながら聞いていたし、メモも取り忘れたのでよく理解していないのだけど、後は先生を信じて全て任せるつもりでいたのでヨシとする。

 

シリンジに入った5mlのバリウムをもらった。ほんのちょっとだけど、こぼさずに飲ませられるか不安。先生は「少しでも飲めればいいよ」とのこと。

飲ませた直後に吐いてしまう心配もあったので、それも聞いてみると、

「飲んだ3秒後に吐いちゃったらダメだけど、30秒後ならOKだよ。少しでも胃の中にバリウムが残ればその動きを追うことが出来るから。」とのこと。

30秒後なら吐いてしまっても検査はできるんだ。ちょっと気が楽になった。

バリウムを飲ませる手順は・・・

21:00頃、吐き止め薬のセレニアを飲ませる。

(吐き止め薬の効き目は2時間後がMAXなので、バリウムを飲む2時間前に飲ませるのが理想とのこと。)

23:00~24:00頃にバリウムを飲ませる。

嘔吐が無いかしばらく見守る。

バリウムは通常12時間で肛門まで行くはずだから、バリウムを飲ませてから約12時間後の 翌日昼12:00にレントゲンを撮れるように逆算して、この手順になった。

 

ひよりは相変わらずグッタリと寝ている。今夜は私がバリウムを飲ませなければいけない。こんな体調で、ひよりはバリウムなんか飲めるだろうか。不安でいっぱいになる。

 

いよいよバリウム

日が暮れるにつれ緊張してきた。夫と夕ご飯を食べ終えてからは 21:00になるまで時計が気になって仕方が無い。

薬とバリウムは、夫と2人で飲ませる予定になっている。夫も落ち着かない様子。

いよいよ 21:00、まずは薬。

無言で夫と顔を見合わせて 2人で大きく深呼吸をし、ひよりが寝ているクローゼットへ。

ひよりは異変を察知して逃げる体勢。夫がひよりを抑えて私がひよりの口をあけ、オブラートに包んだ薬(セレニア)を放り込む。すぐに口を閉じ頭を固定したまま喉をさする。飲んでくれますように・・・祈りながら喉をさする。

・・・ゴクン。飲んだっ。

はーっ、力が抜ける。良かった。ひとまず吐き止め薬は飲ませることが出来た。

次は本命のバリウムだ。また 23:00まで夫と2人 無言の時間が流れた。

 

ついに 23:00、バリウム

また夫と顔を見合わせて さっきより大きな深呼吸をして、バリウムの入ったシリンジと、顔を拭く蒸しタオルを手に取る。

ひよりの眠るクローゼットへ。

ひよりはまたもや逃げる体勢。でも、すぐに夫につかまる。

ひよりを私の膝の上に乗せて、向こう向きに座らせ、ひよりの口の脇からシリンジを噛ませる。夫は、立ち上がろうとする ひよりの両脇を押さえている。

こぼさないように少しずつバリウムをひよりの口の中に流し込む。ひよりはイヤイヤをして私の膝の上で立ち上がり、逃れようとする。グーンと立ち上がったところで、夫に両脇を押さえられ、立った体勢でバリウムを飲んだ。

最後の方は立ち上がった姿勢で固まり、逃れるのを諦めたように必死でバリウムを飲み下していた。

ひよりのツラそうな表情にくじけそうになったが、検査のためだと心を鬼にした。

幸いひよりは嘔吐もせず、時々こぼしながらも バリウムは2/3くらいは飲めたようだ。

ひより、頑張ったね。1度も嘔吐せず よく頑張った。えらかった。蒸しタオルで顔を拭きながらいっぱい褒めた。

よし、これで明日の検査の準備はできた。本番は明日だ。ひより頑張ろうね。頑張って検査して、そして何事も無ければいい。ひより、頑張って元気になろうね!

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【後記】

ひよりが必死でバリウムを飲んだ時の、あの表情。私の膝の上で、後ろ足だけで立ち上がったままの体勢で、全身に力を込めて、目を見開いて、『必死』という言葉がピッタリのあの表情が、何度も何度も何度も何度も蘇ってきます。ひよりはあの時「ひどいことをされている」としか思えなかっただろうと思います。体がシンドイのに、静かに眠っていたいのに、無理やり起こされて、こじ開けられた口からドロドロのバリウムを流し込まれて・・・。

翌日の検査でひよりが がんだと分かった時、私は真っ先にこのバリウムのことを思います。ひよりが最後に 口にしたものがバリウムになってしまった、と。もう助からないならバリウムなんて飲ませたくなかった、と。シンドイ体にドロドロのバリウムなんて拷問以外の何物でもなかった、と。泣いて泣いて泣いて謝り続けることになります。

(’18.12.4)