こころの穴は ねこのかたち。

~愛猫ひよりの病気のはなし。そして・・・ひよりのいない”今”を綴っています。~

薬との戦い  ・・・’18.8.5のこと。

薬との戦いが始まる

8/5、処方してもらった薬を早速飲ませる。

ちゅーるに混ぜて食べさせようとしたが、薬を混ぜたことがバレたのか、まったく食べてくれない。1日分の薬が無駄になってしまった・・・。

仕方が無いので ひよりの口に薬を放り込む方法に切り替える。

何かしら食べてくれていた時は、それに混ぜたりして ごまかして飲ませることができたが、何も食べてくれない時は直接口に放り込むしかない。

だけど ひよりは無理やり何かをされることが大嫌い。薬なんて絶対飲まない。おまけに私が薬を飲ませるのが下手くそ

口を開けようとすると、全力で拒否する。

キャリーに入れようとした時と同じで「絶対に口は開けない」という強い意思を感じる。

何度も格闘し、ようやく飲んでくれたかと思うと、直後に首をブンブン振って 薬を全て口から出してしまう。そんなことを小一時間繰り返す。

 

ひよりも抵抗し続けて疲れてしまっているはず。

少し休憩を兼ねて、ひよりの大好きなブラシに誘ってみる。

ひよりは、気持ちよさそうにブラシに応じた。

30分ほどブラシをした後に、不意打ちで口を開けて薬を放り込む。うまくいった!

首を振る前に 頭とのどを包むように抑え、薬を出さないように口を閉じて喉をさする。

そのうちゴクンと飲み込んだ気配。

やった!薬との戦いに勝った!

はぁ・・・。全身に疲れを感じて倒れこむ。

ひよりは神妙な顔をして箱座りをしている。

小さな薬を飲ませるのに、こんなに苦労するとは・・・。

これで症状が改善されるといいな。

 

薬との戦いに敗れる

薬を飲ませられた喜びの余韻に浸っていると、しばらく神妙にしていた ひよりが突然立ち上がり えづき始めた。

そして、「あっ」と思った時には胃液とともに、薬全てを吐き出してしまっていた・・・。

薬を飲ませたから、後は良くなるのを待つだけだと思ったのに、こんなに時間をかけて ひよりに負担をかけて飲ませた薬なのに、全部ムダになってしまった。

もう私に出来ることが全て無くなってしまった気がして、「薬」という最後の望みの綱がプッツリ切れたような気がして、私は号泣してしまった。

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号泣しながら ひよりに謝る。薬ひとつちゃんと飲ませてあげられないでごめんね。

具合が悪いのに、こんなに負担をかけてごめんね。

ひよりは具合が悪そうに横になっていたが、しばらくすると起き上がり 私に向かってきちんと座って、ゴロゴロと喉を鳴らし始めた。

ひよりは私が泣いているといつも、私の顔を見てゴロゴロ言って慰めてくれる。

ひよりの方がツライのに、こんな時も慰めてくれるなんて・・・。

しばらく涙が止まらなかった。

  

吐き止め薬(セレニア)が苦い

薬を飲ませても吐いてしまう場合はどうしたらいいのか。

私はネットで調べまくった。

すると、「吐き気がある時に飲み薬で改善させようとするのは矛盾している」といったような記述を見つけた。

・・・たしかに。

気持ちが悪いのに、口の中にまずい物を入れられたら そりゃ吐きたくなるよね・・・。

そうなると、注射しかないのか。

そうすると、病院に行くしかないのか。

再度、「病院に連れていくか問題」が発生する。

 

ところで、薬はどんな味だろう。

ちょっと試してみる。

胃酸止め(ファモチジン)は特に嫌な味は無い。

吐き止め(セレニア)は・・・めっちゃ苦い!!

これは味わってしまったら飲めないかも。

胃酸止めに比べたら粒も大きいし、味を感じないように 一気に喉の奥にポイッと落とさなければ飲みこめない気がする。

喉の奥に、味を感じる隙をあたえず・・・飲ませられるかなぁぁぁ・・・。自信ナシ。

でも、どんなに薬が不味くても、とにかく今は薬を飲んで胃腸炎を治すしかない。

病院に連れていく前に、この4日間の薬はきちんと飲ませなければ。

「明日の薬は失敗できない」

プレッシャーに負けそうになる。

 

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【後記】

「きちんと4日間 薬を飲ませなければ」というプレッシャーで、この頃は 夜の薬のことで頭がいっぱいでした。

クスリさえきちんと飲ませれば全てがうまくいく、というクスリ教の信者のようでした。 

(’18.10.5)