神様がくれた1週間<6日目> ・・・’18.9.6のこと。
↓前回です。ひよりは力いっぱい爪とぎをする姿を見せてくれました。
ブラシをしながらお話
朝からひよりはリビングにいる。起床してみるときちんとお座りして出迎えてくれた。
寝る前に用意しておいたフードは食べていない。おしっこ少量。うんち無し。
ひよりが口をむにゃむにゃさせている。もしかして吐き気のサイン”くちゃくちゃ”では?と心配になり、様子を見ることに。
ブラシをすると気持ちよさそうにしている。良かった。吐き気はないようだ。
ブラシをしながらたくさん話をした。
「気分がいい日が長く続くといね。少しづつでも何か食べられるといいな。お水は毎日飲めるといいね。ブラシも毎日しようね。具合が悪くなったらすぐ言うんだよ、お薬をもらってくるからね・・・。」
時間をかけてブラシをして、「ごはん?」と聞いてみる。
何か食べたそうに私の顔を見るので、ウェットフードのペーストやスープを用意する。
顔の前に近づけてみるも、匂いをかぐだけで食べる気配なし。それどころかテンション低めにクローゼットにこもってしまう・・・。食べたくなかったのかな、気持ち悪くなっちゃったかな、ごめんね。そっとしておく。
ひよりは夜までクローゼットでゆっくり眠った。
ひよりの好きな物『スイカ』
ひよりの好きなスイカを買ってみた。スイカなら水分も摂れるし糖分だってある。果肉は食べられないだろうから果汁だけ少し絞ってみた。
22時頃、なかなか起きて来ないひよりの様子を見に、スイカの果汁を持ってクローゼットへ。ゆっくり眠っていた様子だったが、私を見て頭を上げてくれた。
スイカを顔に近づけてみる。ひよりは好物のスイカだと分かったようで、ハッとした顔をしてペロペロと舐めてくれた。嬉しくて嬉しくてたくさん果汁を絞った。
果汁をたくさん飲んだ後、ひよりはリビングに出てきて"ころん"をして、お腹を見せてくれた。スイカで水分と糖分がとれて、元気が出たのかな。やっぱり好きなもののチカラは大きいね。スイカパワーだね。
ひよりはスイカが大好き
調子に乗って反省
スイカを味わってから1時間くらいして、モンプチのスープ(コンソメ仕立て)をあげてみた。スイカ以外に何か"ごはん"らしいものを口に入れて欲しくなったのだ。
初めてのモンプチスープ、スープならいいかな...と思って買ってみたけど、どうだろう・・・
飲んでくれた!今日は1日スイカ以外 何も食べてくれないかと思ったから安心した。何か食べてくれるというだけで こんなに嬉しい。
ひよりは今夜はリビングで寝るらしい。ひよりに「おやすみ」をして寝室へ。
ふとんに入ったとたん、ひよりが吐いている音がしてビックリして飛び起きる。
・・・モンプチをたくさん吐いていた。
ひよりはテンション低めにクローゼットへ行ってしまった。ごめんね。私が調子に乗って食べさせたせいだね。
すぐ調子に乗る...私の悪いところだ。明日からは吐かないように少しづつ、ひよりの好きなものだけ用意しよう・・・。ごめんね、ひより。明日もゆっくり過ごせるといいね。
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【後記】
この頃はブラシをしながら、ひよりと話をしたり ちゅーをしたり・・・スキンシップをたくさんしました。もう数日するとひよりは 私のことを避けるようになります。この時のブラシの時間は今でも忘れらない、幸せをかみしめる時間でした。
ひよりはスイカが大好きで、スイカの気配を感じ取ると どこにいてもやって来て、スイカをおねだりしました。小さめに切ってあげるとザリザリと一心不乱に舐めます。スイカの皮の白いところが出てくるまで、いつまでもザリザリ舐めているほどスイカが好きな子でした。
そろそろ手術をしてから1週間。病理検査の結果が出るころでした。もう結果がどうであれ、やせ細ったひよりに更なる闘病をさせるつもりはなかったのですが、頭の隅で結果を気にしている私もいました。もし良性の腫瘍だったら?悪性でも転移が無ければ?・・・病院へはもう連れて行かないという固い決意があったにもかかわらず、矛盾した感情もありました。
(’19.2.7)
神様がくれた1週間<5日目> ・・・’18.9.5のこと。
↓前回です。ひよりは「にゃー」と鳴いて私を見上げてくれたり、膝に乗ってくつろいでくれたり、穏やかな時間を過ごしました。
“ころん”をする幸せ
明け方、ひよりがクローゼットからリビングへ移動する音で目が覚める。
今日も、動けていて歩けていることに感謝の気持ちが湧いてくる。
私もリビングに行ってみると、ひよりはソファテーブルの前に箱座り。具合が悪いのかな?とドキッとする。
「おはよう」と声をかけて恐るおそる撫でてみると、ころんをしてお腹を見せてくれた。良かった...。今日も体調は悪くなさそう。
お腹を見せてころん。ちょっと痩せちゃったね。
ごはんを食べる幸せ
さて、ゆうべ準備しておいたゴハンはどうか。
ゴハン・・・完食している!!うれしい!
調子に乗って、朝ごはんにシーバのウェットフードもあげてみる。もちろんそのままでは食べられないので、すり鉢でペースト状にする。
食べてくれた!!
うれしくて更に調子に乗りそうだったけど、また吐かせてしまったら大変なので、この辺にしておく。
水はやっぱり飲もうとしない。スポイトで口のあたりに1滴だけ垂らしてみる。ペロッと舐めてくれたが、嫌々舐めた感じだったので、無理強いはやめる。
ひよりは、クローゼットに移動。ゆっくり眠りたい様子・・・そっとしておこう。
爪を研ぐ幸せ
少し外出して戻ってみると、ひよりはリビングにいる。
体調はどうかな?ブラシに誘ってみると気持ちよさそうに応じてくれた。
ブラシの後は久しぶりに爪とぎをした!ヨロヨロと腰をふらつかせながらも一生懸命に爪を研いでいる。時間をかけてゆっくりと、まさに”一生懸命”といった感じ。時折、爪とぎに体ごと持っていかれそうになりながら、一心不乱に頑張っている。
力いっぱい爪を研ぐ姿が嬉しくて、また特別な贈り物をもらった気持ちになった。
腰をフラフラさせながらも 爪とぎをする姿を見せてくれました。
水を飲む幸せ
夜、夫と2人で片付け物をしていると、「何してるの?」という様子でひよりがやって来た。しばらくお座りして私たちを眺める。
私たちの観察に飽きると、ひよりはゆっくりと水飲み場に移動して、水の入ったお皿をふんふんし始めた。そして・・・ペロッ。自分から水を飲んでくれた!
一口飲んだ後、ちょっと神妙な顔をして水をジッと見ていたが、ゆっくりと腰を落ち着けて 水を飲み始めた。時間をかけて たくさん飲んでいる。良かった・・・!
脱水症状を心配していたので、本当に安心した。やっぱり飲みたくなったらちゃんと自分から飲んでくれるんだ。本当に良かった。
水に続き、ウェットフードをペースト状にしたゴハンをあげてみると、ちゃんと食べてくれた。食べる量は少ないけれど、食べたいものを選んで きちんと食べてくれている。ひよりは自分の体の事をちゃんと分かっているんだね。
今日もまた特別な1日だった。爪とぎをして、水も飲んでくれた。ひざでくつろいで、ごはんも食べて…病気になる前は当たり前の幸せだったけど、今は特別な奇跡のような幸せ。
どうか、どうかこんな時間がずっと続きますように・・・。
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【後記】
この日はひよりが久しぶりに爪とぎをしてくれました。嬉しくて嬉しくて泣きながら動画を撮りました。文中の写真は動画を切り取ったものです。
手術をしてからというもの、ひよりは元気だった時のように、何気ない日常の行動を少しずつ見せてくれました。ご飯を食べてくれて、にゃーと鳴いて見上げてくれて、膝でくつろいでくれて、喉をゴロゴロ鳴らしてくれて、水を飲んでくれて、爪を研いでくれて・・・。「これが『幸せ』っていうんだよ」と私に教えてくれているようでした。
(’19.2.1)
【番外編】脳の中のバケツリレー ・・・昨日のこと ~そして反省。
いつも読んで下さりありがとうございます。
この日記風のブログも、ひよりの最後の日が近づくにつれ筆が遅々として進まず、最近は更新の間隔が広がりつつあります...。
今日は番外編として「脳の中のバケツリレー」という題のブログを更新しようとしていました。とーっても後ろ向きな内容です。
そんな時に、私のリスペクトする”きーちゃん(猫さん♂)”の飼い主さん、ひよ爺親方さん(id:chakibineo0316)のブログが更新されました。
ひよ爺親方さんは、「アニマルコミュニケーション」に精通していて、実際にその活動もされています。そんなアニマルコミュニケーションの様子を時々記事にされていて、今回 私が胸を撃ち抜かれたのは下記(飼い主Mさんと愛猫グレ君の巻)です。
自分のことと重ね合わせて胸にズドーンと来てしまい、最後まで涙ダラダラで読ませていただきました。
ひよりも私がこんなにドンヨリ後ろ向きな事ばかり考えていることを嫌がっているのかな・・・と。
そして、今日更新しようとしていた暗い記事は以下です。。。
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脳の中のバケツリレー
昨日、ダメな日がやってきました。ひよりが旅立ってから49日もとうに過ぎ、年も明けて4度目の月命日を過ごし「もう落ち着きつつある」と感じていた矢先、それはやってきました。
生理前でもないし、むしろ終わったばかりだし、ホルモンバランス的には落ち着いている時期のはずなのに。
何でもかんでも後ろ向きにしか考えられなくなるというか、頭の中が『オマエガ ワルイ』ばかりで満たされてしまうというか。ひよりに対する後悔や自責がわーっと押し寄せてくる感じ。
『苦い薬も、強制給餌も、バリウムも、ひよりのために と思って決断したこと全部がひよりを苦しめた。
私の判断もやり方も、全部がひよりを苦しめるものだった。
ひよりに嫌な思いをさせたのは私。
ひよりの人生の最後を辛いものにさせたのは私。
ひよりを死なせたのは私だ。』
という思いが突然、ざばーっ ざばーっとやって来るのです。
脳みその中で誰かが、バケツリレーをしていて、『スベテ オマエガ ワルイ』が入ったバケツの中身を次から次へとぶちまけてくるみたいです。
止めようと思ってもバケツリレーは次から次へと勝手にやってくる。ここ(ブログ
)で懺悔して許された気になるなよ、と。『オマエノ ツミハ キエナイ』と。
こうなったらもう、私はただただ 涙と鼻水を垂れ流して ティッシュペーパーと時間を無駄にするより他、なす術がありません。
私がそんな たいそうな存在ではないこと、ひよりの生死を、運命を、左右する力など私にあるはずが無いことも分かっているんですけど、なにかの拍子でバケツリレーはやってきて、中身をぶちまけ続けます。
これから先も、変な周期でこれはやって来て、我が家のティッシュペーパーは無駄に消費されるのでしょうかね。
いい歳になってもバケツリレーをうまく操縦する方法が分かりません。人間ていうのは厄介な生き物ですなぁ。
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以上、真っ暗な内容(+_+)
これ、ひよりの立場で見てみたら、たまらないですね。。。
がっつり反省し、タイトルに「~そして反省」が付きました。
「人間と動物の愛と絆は、時間や空間なんぞで隔てられたり、変わるもんではないよ。 そんなちっぽけな愛じゃないからね!」
愛するどうぶつ家族さんとお別れした方へ、魂のメッセージ! - Love of Cats 猫たちからのギフト
なんでアタシはそんな簡単なコトに気づけないんだろうね。
ひよちゃんごめん、いつまでたってもポンコツだよ。
「アンタほんとに困った人だね。」
神様がくれた1週間<4日目> ・・・’18.9.4のこと。
↓前回です。ひよりの最後の食事がバリウムになってしまったことを悔やむ私のために、ひよりが自らちゅーるを食べてくれました。
私を見上げる愛しい"ふわふわ"
起床すると、ひよりはリビングにいた。夜中のうちにおしっこが出ている。下痢をして以来、便は出ていない。尿をよくみてみと、ストルバイト結晶のキラキラは見えない。膀胱炎と診断されてから(副作用のため)薬も飲めなくてずっと気になっているけど、膀胱炎は治ったんだろうか?分からない・・・。
今朝も朝の支度中、リビングにいてくれた。ひよりのトイレの掃除をしていると、ひよりが「にゃー」と鳴きながら近づいてくる。ああ、ひよりが私を見て鳴いている。なんてかわいいんだろう。なんて幸せなんだろう。私の愛しいふわふわ。
トイレに入りたいのかと思い、掃除をさっさと済ませてひよりをトイレに入れてみる。
でも違ったようで すぐに出てきて、また私を見上げて「にゃー」と鳴く。ああ泣けるくらいかわいい・・・。元気だった時は当たり前の”かわいい”だったけど、今は神々しく、奇跡ように”かわいい”。ひよりが「にゃー」と鳴くことがこんなに有り難いなんて。
”お腹がすいた”の幸せ
もしかして、何か食べたいのかな?
”お腹がすいた”という感覚があること。なんて幸せなこと。
昨日と同じようにちゅーるを指に取って鼻に近付けてみる。ふんふん匂いを嗅いだ後、美味しそうに食べてくれた。嬉しくて次々と指に取って舐めさせる。昨日と同じくらいの量だから大丈夫だよね、と思った時、ひよりが軽くえづいた。
「しまった!」と思った時にはもう遅く、ひよりは弱々しくえづいて嘔吐してしまった。私が調子に乗ったせいだ。申し訳なくて謝りながら泣けてしまう。嘔吐の量は少なく、直径5センチくらいのを2度。黄色い胆汁らしきものが混じっていた。
少量だったけれど ひよりも久しぶりの嘔吐にショックを受けた様子で、テーブルの下にうずくまってしまう。このまま また悪い状態に逆戻りかとオロオロしてしまったが、夫が仕事に出かけるころには明るい表情になっていて、「ひより」の呼びかけに「にゃー」と答えてくれた。よかった…ビックリした。
「ひよちゃん、ひざ?」と誘うと乗りたそうに近付いてきてくれたので そーっと抱き上げ、今朝もひよりをひざに乗せて 夫に「行ってらっしゃい」をした。
ひざの上で「行ってらっしゃい」
近づく台風
ひよりは今日も体調は悪くなさそうで、リビングで過ごしてくれた。時折カリカリマシーン(自動給餌器)のところに行くので、食べたい気持ちがあるんだと思い、シーバスープをあげてみる。固形物はやっぱり嘔吐が心配。スープならと思い準備する。
ひよりはふんふんした後、少しだけ飲んでくれた。
今日は台風が接近する予報。風の音が激しい。ガタガタする音にひよりと2人でビクビクしながら過ごす。このガタガタがひよりのストレスになりませんように・・・。
ひよりは世界一のビビリ。風の音がガタガタいうたびに、耳をピクピクさせて目をまんまるにして辺りを見回し、体を硬くする。ひより大丈夫だよ。家の中にいれば安心だからね。
台風が直撃しないうちに買い物を済ませなければ。ビクビクしているひよりを一人で留守番させるのは心配だったが、急いでスーパーに行くことにした。
期待のちゅーる
スーパーで「総合栄養食 まぐろ 海鮮ミックス味」と、「 エナジーちゅ~る まぐろ 海鮮ミックス味 」を見つけて購入。ひよりはちゅーるが大好きだし、これで栄養やカロリーが取れるならバンバンザイ!!
大きな期待をかかえながら急いで帰宅し、早速ひよりに総合栄養ちゅーるをあげてみると・・・食べない。じゃあエナジーちゅーるはどうだろう・・・食べない。
どうやら今までのちゅーるとは味が違うようだ。栄養やカロリーが取れる!と期待が大きかっただけにがっかりした。
そろそろ水も飲んでくれないと脱水症状が気になる。ブドウ糖入りの水をすすめてみても、ひよりは顔をそむけてしまって飲む気はない。残念…だけど無理強いはしない。ひよりが飲まないってことは、きっと ひよりにとって必要が無いってことなんだ。
夕方、ひよりが甘えたい様子だったので、 ソファに座ってひざに誘うと自分から乗ってきてくれた。体力のない体で自分からソファに飛び乗ってまで、甘えたいと思ってくれたんだ・・・。もう何もかもが奇跡に思えて胸がいっぱいになる。
そのまま長い時間を過ごした。ソファを立つ時はひよりを抱っこして移動。ずっと一緒にくっついて過ごした。
ソファに乗ろうとしているひより
カレーの匂いが好き
夫が帰宅した時、物音に驚いたのか ひよりはクローゼットに移動。しばらく閉じこもっていたが、作っていたカレーの匂いにつられて出てきた。ひよりはカレーの匂いが好き。もちろん食べることは無いが、カレーの匂いにはマタタビに似た反応をする。元気だった時と同じ反応をしてくれることが嬉しい。
食べたい気持ちはある様子で、カリカリマシーン(自動給餌器)の自分のお皿を見に行ったりしているので、ちゅーるやシーバ、きゅうりなどを用意して並べてみるが、何も食べなかった。
もしかしたら、夜中のうちに何か食べたくなるかもしれない。
今夜は、ちゅーるやきゅうりの他にシーバスープ、あとはウェットフードをすり鉢でペースト状にしたものなど、いくつか用意して眠ることにした。
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【後記】
この日、吐いてしまったひよりを見て、また吐き気の日々が戻って来てしまった、薬の日々が戻って来てしまった…と思い愕然としました。その吐き方も弱々しくて、体に力が残っていないような印象で とてもショックな光景でした。ひよりもショックを受けた様子を見せていて、そのことにも落ち込みましたが、その後すぐに穏やかな時間が戻って来て、ああ まだ神様はひよりを見捨ててない...と、ホッとしました。
下痢をして以来、うんちは出ていませんでした。バリウムが出ない事を心配していましたが、手術後の下痢の写真をもう一度見直してみると(病気が分かってから、うんちの写真は毎回撮るようにしていました。) 茶色に白が混ざったような色でした。きっとこれがバリウムなのだろうと思います。人間みたいに分かりやすく白いものではありませんでした。。。
(’19.1.17)
神様がくれた1週間<3日目> ・・・'18.9.3のこと。
↓前回です。ひよりは下痢をしてしまったものの、ブラッシングの時に「にゃー」と元気な声を聞かせてくれました。
初めてのスリーショット
夜中にひよりのトイレの音で目が覚める。下痢ではなくおしっこ。良かった。
その後はずっとリビングにいたようで、起床してみると ひよりはまだソファーの足元で眠っていた。ゆっくり寝ているように見える。
朝ごはんの支度中もリビングでくつろいでくれている。
今朝もソファでだっこをするとゴロゴロと喉を鳴らしてくれた。
ひよりと夫と私、3人で写真を撮った。そういえば3人で写真に納まったことなんて今まで無かったかも。貴重なスリーショット。
結局 今日もひよりと私は、ソファに座ったまま 夫に「行ってらっしゃい」をした。
ひよりはゆったりと気分は悪くなさそうだが、昨日から水分を摂っていないことが気になっている。お皿に水を汲んで口元に持っていてみるが、飲みたい様子はない。脱水症状が心配になる。
3ショットのスナップ写真。夫のアップが見苦しいので半分だけ。
幸せな昼下がり
午後、一緒に転がって昼寝をした。至福の時間。幸せをかみしめる。
夕方、昼寝から目覚めて一緒に窓の外を眺めた。貴重な時間をちゃんと覚えておきたくて動画を撮った。
おかかスープを作り、ダメ元で口元もっていき、匂いを嗅がせてみる。ふんふん匂いは嗅いでくれたが、飲んではくれなかった。無理強いはしないと約束したので、さっさと引き下がる。
次にダメ元でちゅーる。
吐き気が無いことを確認して、鼻に近づけてみる。
ひより、ふんふんふんふん...匂いを嗅いだ後、ペロッ。
はっ!舐めた!舐めてくれた!
偉大な子
嬉しくて何度も何度もちゅーるを指に取って舐めさせる。
美味しいものを ひよりが味わって食べている。何とも言えない感謝の気持ちと涙がこみ上げる。またひよりが、自分から食べてくれる日が来るなんて・・・。
私が、ひよりの最後の食事がバリウムになってしまったことを悔やんで、ずっと泣いてばかりいたから気遣ってくれたんだね。ちゅーるを食べる姿をこうやって見せてくれたんだよね。涙が止まんないよ。
なんて偉大な子なんだろう。ひより、ありがとう。ありがとうね。
だけど・・・あんまり食べると吐いちゃうかもしれない。泣きながら ちょっと心配になる。
でも、ひよりの方から程ほどで切り上げた。ちゃんと分かっているんだね。
9/3 ヒザでくつろぐひより。
きゅうりのおねだり?!
キッチンで夕食の準備をしながら、帰宅した夫にちゅーるの事を伝えて一緒に喜んでいいると、ひよりがキッチンへやって来た。
ひよりがキッチンへ来るなんて いつぶりだろう?!
ちょうどきゅうりを切っているところ。ひよりはきゅうりが大好きだけど・・・まさか?きゅうり!? きゅうりをねだりに来たの?!
夫もキッチンへやってきたので、きゅうりを小さく刻んで夫の手に乗せてみる。
ひよりはきゅうりを美味しそうに舐めていた。固形物だから飲み込む事を心配したけれど、ひよりはちゃんと分かっている。舐めるだけで食べることはしなかった。
続けてちゅーるを夫の手に乗せてみた。ひよりはちゅーるも美味しそうに舐めてくれた。
夫は久しぶりに ひよりの舌の ざりざりした感触を味わって、幸せを噛みしめているようだった。
またも ひよりは程ほどで切り上げ、クローゼットへ。今夜はクローゼット眠るようだ。
今日はなんていい一日だったんだろう。昼寝をしたり、動画を撮ったり、おやつを食べたり・・・夢のようだった。
ひよりに「おやすみなさい。また明日ね。」の挨拶をして、私たちも眠りに就いた。
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【後記】
この日、手術以来 初めて食べ物を口にしてくれました。自分から美味しそうに食べてくれたのは、8/22のカニカマ以来。それ以降はずっと口を ”くちゃくちゃ” させて気分が悪そうだったのに、手術してからは、まるで病気が治ったみたいに穏やかな日が続き、更に ちゅーる を美味しそうに食べてくれて。。。元気だった時と同じように 大好きな きゅうり もおねだりして、今思い返しても奇跡のような気がします。
日記にも書いてありましたが、この奇跡は、バリウムのことを悔やんでひよりに謝り続けていた私を、ひよりが気遣ってくれたために起こったんだと、私は思っています。猫ってそういうところがありますよね・・・。
(’19.1.11)
神様がくれた1週間<2日目> ・・・'18.9.2のこと。
↓前回です。手術の次の日なのに、ひよりは苦しそうな様子も無く穏やかにくつろいで過ごしてくれました。
久しぶりのうんち
手術から2日、朝起きるとひよりはクローゼットのタンスの上で丸くなって寝ていた。50~60センチほどの高さのタンスの上に、いつも通り上ることが出来たんだ と嬉しくなる。
ひよりが ちゃんと呼吸をしてスヤスヤと眠っている。今日も生きていてくれたことに感謝。朝から 夫と2人、布団の上でしばらく泣いてから なんとか涙を止めて起床する。
夜中のうちにうんちが出ていた。バリウムではなくて柔らかいコゲ茶色のうんち。うんちが出たことがこんなに嬉しいことはない。腸はまだふさがってないよね。バリウムだって通ったんだし、うんちと一緒に早くバリウムも出さないとね。
その後も、12時頃と14時頃に 水下痢のようなうんち。バリウムは出ていない様子。水下痢ってことはお腹痛いよね・・・。なんとかしてあげたい。バリウムを出し切るまでは下痢なんだろうか・・・。
私自身、健康診断でバリウムを飲んだ時、(キタナイ話ですが)それを出すのにとても苦労した。その時と同じ思いを 今ひよりがしているかと思うと心配で、不憫でたまらない・・・。
ひよりの声
少しの間、買い物に出かけて帰ってみると、ひよりはリビングにいて出迎えてくれた。体調を崩してから初めてのこと。
体調は悪くなさそうなのでブラシに誘ってみると、"ころん"をしてお腹を出してくれた。お腹の傷が痛々しい。今日いっぱい痛みを我慢できれば、あとは良くなっていくはず。早く痛みがなくなるといいね。
ひよりとお話ししながらゆっくりブラシをする。とても気持ちよさそう。元気だった頃みたいに、ブラシをカジカジ噛み始める。ころんころん と転がりながら、私を見て「にゃー」と鳴いた。
ここ1か月は、こんな元気そうなひよりを見ていなかった。「にゃー」と鳴く声も聞いていなかった。ひよりの声が聞けて嬉しい!ひより、痛みは無いの?くつろいでくれてるの?私に何か言ってくれたんだね。私はバカだから ひよりの言葉が分からないんだよ。『気持いいよ』って言ってくれたのかな?それとも『しつこいな。もういいよ。』かな?ひよりの言葉が分かるように、もっと勉強しなくちゃいけないね。
ひよりの「にゃー」が本当に嬉しくてビックリして「あはは」と笑っているのに涙が出た。
血便
20時頃、またうんち。相変わらず下痢をしている。血も混じっている。腫瘍から出血したのかな・・・。ひよりは元気に見えても これが現実・・・。
ひよりは おしりが気になるようで、床におしりを付けてズルズル前進し、おしりを床にこすり付けるような仕草をする。おしりをケガしてしまうんじゃないかと心配。
夫と2人で床を掃除しならがら、これから下血や吐血なんかもあるんだろうかと話し、不安になる。それ以降、何も話せなくなって黙って夫と床を拭いた。
ひよりは今夜もクローゼットで眠るようだ。
「おやすみ、また明日ね。」とあいさつして私たちも眠りについた。
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【後記】
夫はこれまで、泣いた顔を見せることがほとんどありませんでした。夫の母が亡くなった時に一度だけ涙を流したのは見ましたが、こんなに号泣する夫は初めてでした。悲しい映画を見ても涙ひとつ流さない夫に 私は、「もしかして冷たい人なのか?」という疑惑を持った事もありましたが、ひよりの事で こんなに号泣していたのを見て、この人にもちゃんと心があったんだと安心しました。その反面、夫が号泣すればするほど、ひよりとのお別れは現実なんだと実感することにもなり、複雑な思いになりました。
この日の日記は「うんち」のことばかりが書いてあり、人様に読ませて良いものかと迷いましたが、結局ありのままを書くことにしました。不快な思いをさせてしまっていたら本当にすみません。。。
日記には書いてありませんでしたが、この日の私は下痢をしているひよりを見て、ひよりが最後に口にしたものがバリウムになってしまったことを悔やみ倒していました。泣きながら何度もひよりに謝っていたのを思い出すと胸がきゅーっとなるのですが、この後ひよりの気遣いにより、私は救われることになります。
(’19.1.5)
【新年のご挨拶】平成最後のお正月。
新しい年になりました。
『平成最後のお正月』ですね。
年末は(わたし的には珍しく)バタバタしており、気づいたら今日は元日。まっさらな年が始まったのですね。早いものです。
テレビで何度も何度も『平成最後の〇〇』というフレーズが繰り返され、それを聞くたびに なんだか心がざわざわします。
昨年は、私にとって あまり良い年ではありませんでした。
1月早々に夫の母が亡くなり、そして夏の終わりには愛猫ひよりが亡くなりました。
私にとって大きな存在が、平成の時代とともにいなくなってしまった、という感じです。私のまわりでは色んなことが変わっていくのに、私はずっと同じ場所にいて、一歩も前に進めていないな・・・。そんなことを考えていると、どうにも心のざわつきが止まりません。
今年は、ぜひとも良い年にしたいものです。
さて、昨年 秋が始まった頃、思いがけずブログを始めて3か月あまり。愛猫ひよりが病気になってからの記録を綴ってきました。
当初はこんなにたくさんの方々に読んでいただけるとは思っていませんでした。そして、スターを付けて下さったり、コメントを書いて下さったり...。こんなに温かいホカホカのお気持ちをいただけるなんて。
本当にありがとうございます。
この記録が誰かのお役に立てれば・・・という思いと、そして私自身がひよりへの後悔を忘れないために・・・、私が背負った十字架を 時の流れとともに勝手に下ろしてしまわないように・・・と 始めたブログだったのに(自分で自分を責め続けようと思ってブログを始めたんです。ドSかドMか分かりませんね。)私は皆様の温かいお気持ちに触れるたびに、少しずつ十字架が軽くなっていくような気がしています。これでいいのかなぁ。
皆様の優しさが溢れすぎて、私、ひよりを辛い目に合わせた自分を 勝手に自分で許してしまいそうです。。。
これ以上書くと、新年早々とても後ろ向きなことを書き連ねてしまいそうなので、今日はこの辺でやめておきますね(笑)。
お伝えしたかったのは、
『昨年は本当にありがとうございました。今年もどうぞよろしくお願い致します。』
です(*^-^*)
ブログは今年も続きます。お時間の許す限りお付き合いいただけると嬉しいです。
皆様にとって新しい年が この上なくホッカホカでありますように!
「うちのダメ飼い主を よろしくお願いします。」